「病気さえ治ればすべてうまくいく」という考えは要注意!知っておいて欲しい1つのこと

弱っている人へ
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病気さえ治ってしまえば自分は順風満帆な人生を歩んでいたんだ!!という主張をよく見かけます。確かに精神疾患を患っていなければ得られていたこともあるでしょう。ですが、そんなに簡単なことではありません。特に「病気さえなければ、、、」という思考に囚われてしまえば今後の回復に支障が出ることもあるんです。今回は、そんな落とし穴について説明していきたいと思います。

病気が治ってもうまくいくとは限らない

最初に結論をいいます。病気が治っても人生がうまくいくとは限りません。当たり前のことではあるんですが、この落とし穴にはまってしまう人が多いです。現に僕は病気は完治していますが、うまくいかないことの方が多いです。これは僕だけでなくうつ病などのメンタルヘルスを克服した人、全員に言えることです。

メンタルヘルスを患うと病気さえ良くなれば全てが改善すると思いがちです。そういう僕もそうでした。病気さえ治れば全ての問題が解決され素晴らしい毎日が待っている。そう思っていたんです。そのことを信じていれば信じているほど、苦しい毎日を受け入れられずに泣く日々が続きました。

そういう日々が続くと、必ずと言っていいほど「病気が全ての原因だ」と勘違いし始めてしまいます。そうなると、他のうまくいかないことも全て病気が原因だと思いはじめてしまい困った状態になりがちです。

人生とは失敗が8割

こういう勘違いがこびりついてしまったら、人生というものをもう一度見つめ直すことが重要です。意外に驚かれることが多いのですが人生って8割くらいが失敗でできています。えっ?信じられませんか?じゃぁ赤ちゃんの時から説明していきましょう。

まず、あなたが赤ちゃんの時から考えましょう。あなたはまだしゃべれずに寝返りもできないときです。その時、あなたは寝返りをしようとして何回失敗しましたか?覚えていない人が多いでしょうが、かなりの回数を失敗しています。ウソだと思うなら、親に聴いてみてくださいね。

そして、次は立とうとし始めますよね。そうすると、また失敗の連続です。前に倒れたり、後ろに倒れたり、足をくじいたり、膝をついたり、ほぼ毎日失敗の連続です。いざ立てるようになったかと思うと、次は歩こうとし始めます。そうすると、立てたという成功を捨て去って次は歩く失敗を繰り返していくんです。

幼稚園でも小学生でも、中高大でも社会人でも同じです。何かにチャレンジしし続ける限り、あなたの人生は失敗の連続です。そして、成長するにつれて責任がのしかかってきます。そうなれば、判断することも増えていき、やはり失敗の連続になるのです。

僕たちは健康な時は、この失敗のことを数えませんし忘れます。だから、気づくことがないのですが僕たちの人生は8割がたの失敗の積み重ねの上に完成されているのです。

ここまで説明すれば病気が治ってもうまくいくとは限らないということが理解できたと思います。

ツラいことがあるからこそ輝くもの

こういう話をすると人生とは色気のないもので苦しいもの、だから生きる価値がないと思ってしまうかもしれませんね。実はこれが病気の症状なんですよね。

人って苦しいことを乗り越えることで達成感や幸福感などの正の感情を抱くんです。これが、苦しければ苦しいほど反動で正の感情は強くなるんですよね。

モチベーションなどを研究しているスポーツ心理学などでは達成確立が50%の課題が一番モチベーションがあがるという研究結果が出ています。このように僕たち人間というのはできるかできないかわからない。50%の確率で失敗してしまうようなことを毎日やることで充実した毎日を生きられるのです。

うつ病はこの状況を楽しめない脳の機能障害です。そのため、失敗にばかり着目したり将来の不安を必要以上に大きくしたりして身動きができなくしてしまうんですね。

病気を克服するということ

ですので、病気を克服したり治療したりするということは通常通りの辛さや困難を乗り越えられる、もしくは、立ち向かっていけるようになるということが正しいイメージとなります。ですので、うつ病などのメンタルヘルスを克服したら毎日楽しいことばかりが起こるわけではありません。

追い込まれてツラい時もありますし、うまくいかな過ぎてうつうつとするときもある。それを知っておかないと、元気になった後でも小さいつまづきでガクッと落ち込んでしまい、そのままメンタルヘルス疾患に逆戻りってケースもあるんです。

だから、病気寛解によって改善されるものと、病気を克服しても付き合っていくことを分けて考えていくことが重要です。

メンタルヘルス疾患は迷惑な区切りがない

特に覚えておいて欲しいのは「メンタルヘルス疾患に明確な区切りがない」ということです。これは、ここからが寛解・完治だよということがないということなのです。ある程度ツラい症状が出ることがあっても安定した生活を過ごせ、かつ、症状を自分の特徴として受け止められている人は、その時点で寛解と言われます。

また、頭痛やめまいが多少残っても工夫しだいで対処できる人も寛解とすることが多いですね。

そして何より多くの人が改善されずに残ってしまうのは「意欲」の部分です。やる気が起きない、動きたいのに動けない、やりたいのにやれない。頑張りたいのに頑張れない。そういったモチベーションや気力の部分は自分が十分と思うレベルまでに戻りません。

この意欲の部分が元通りにならないと社会復帰できないと思っていると、いつまでたっても復帰できずに治療が長引きます。結果、身体機能の衰えが進み動けなくなり、さらに意欲が低下する。こうなると治療することがかなり難しくなってしまうのです。

意欲の低下の際の克服方法に関しては別記事に書いていこうと思います。もう少々お待ちください。

まとめ:治療するのは病だけど改善するのは習慣

いかがでしたでしょうか?苦しい病気であるがために「治ればすべてうまくいく」と思いはじめてしまっているかもしれません。ですが、病気の治療で改善されることと、人生として向き合わなければならないことが混ざり合っていることを知っておいてください。

全てが原因がうつ病などのメンタルヘルス疾患であり、それさえなくなれば自分の人生はバラ色だと思っている人は一生メンタルヘルス疾患と付き合っていかなくてはいけません。そうならないためにも、自分の問題点を明確にして整理していくようにしましょうね。

人生の受け取り方で、歩んできた道やこれから歩む道が明るいかどうかが変わって見えます。自分の受け取り方だけで先の明るさが変わるのなら、できるだけ明るくしたいですよね。そして、今積み重ねられることを少しずつ積み重ねていきましょう。そうすることで徐々にいい方向に進みだせると思いますよ。

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