2016/06/29

うつ病の原因は大きく3つ。あなたはどれが一番大きい?

美瑛にある畑に立つ一本の強い木

うつ病の原因は脳の伝達物質の減少が原因というはなしは、多くの人に広まった情報です。ですが、ここで不思議に思うのは「なぜ、減少してしまったのか?」ということ。

そもそも常に少なかったら生まれつき抑うつ状態であり、急に元気がなくなるなんてことはありません。何かの要因が重なって脳の伝達物質が減ってしまうのです。

その原因を取り除いたり変えたりしなければ、うつ病は治療できません。

ここでは、大きく3つの要因をご説明しましょう。

うつ病の発症原因は大きく3つ

うつ病の原因はかなり複雑なものが多いです。しかし、大きなくくりに回ると以下のようになります。

  • 環境的要因
  • 心理的要因
  • 遺伝的要因

文字を読めばなんとなくわかってもらえそうですね。ですが、単体で原因となることはほとんどありません。かならず、この三つ全てがフクザツに関係しながらうつ病を発症させています。

ここでと理解してほしいことは、三つ全てが関係しているが一番おおきい要因になっているかということを知ってほしいということ。それがわかるだけで、先の見通しはかなり立てやすくなります。では、一つずつ順を追って説明していきましょう。

うつ病の直接的原因で最もおおい環境的要因

多くの人が認識しやすいうつ病の原因が「環境的要因」です。大きなストレスが加わったときにおこるうつ病。それは自分の置かれている環境が大きく作用します。

容易に想像できるのは達成が難しいノルマが長期間続いたり、無理な昇進により業務負荷が爆発的に増加したとき。会社が倒産して職を失ったときなどですね。もう少しわかりやすいように具体的例をあげて説明していきます。

ケース1:サラリーマン

昨今の低成長経済の中では仕事で成果を上げることが難しくなっています。不景気でもあるため、会社はなんとか利益をだそうと無理な戦略をとることも多いでしょう。

そうなると、社員であるサラリーマンひとり一人の負荷はかなり大きくなります。頑張らなければいけないことが増え、心身を犠牲にしながら働かなければいけないこともしばしば。結果がでなければ長時間労働になることもありますよね。

残業代が満額支給されたとしても長時間労働はかなりつらいもの。心身は疲弊していきます。

そのようなバックグラウンドがあるなか、何とか良い成績を納めることができ出世する機会に恵まれます。自分をしっかり評価してもらった会社に恩を感じ、さらに頑張るよう胸に誓うことでしょう。

部下もつけてもらい、チームとしてミッションをこなしていくようになり、チーム全体の責任を一身に背負いながらまい進する。まさにサラリーマン街道まっしぐらですね。

しかし、出世し役が付くと自分は前線から少し離れたところでマネジメントをしなければいけません。人を使うことは難しいことです。自分でやった方が結果が出ることも、一から教えながら部下を育てなくてはいけません。

自分の思った通りに結果がでればいいですが、そうなることはほぼありません。結果が出ない日々にあなたはさらに頑張らなきゃと焦りだします。部下を叱咤激励し、より大きい頑張りを求めてしまうことになるでしょう。

しかし、そうすることで部下の中ではやる気を失ってしまうことが多々おきます。熱意に熱意で返す人間ばかりではないからです。自分のやり方でうまくいかないとき、人は大きな戸惑いに直面します。自分の正論が通じないんですから当たり前ですよね。

そんな風に苦しんでいる最中、あなたの上司はさらに高い結果を出せと命令をだしてきます。上司も意地悪をしたいわけでなく会社の業績が悪いために仕方なくあなたを追い立ててくるのです。

それを理解しているあなたは、プレイングマネジャーとしてマネジメントをこなしつつと実戦部隊として業務をこなすようになるでしょう。これで結果がでればうつ病になることはありません。しかし、理不尽なことにどんなに頑張っても結果が出ないときは出ないのです。

この結果が出ない状況を自分のせいだと追い込み続けると休むことを忘れ働き続けます。家に帰っても仕事が頭から離れなくなり寝ることもできなくなる。寝れないのならば仕事をしようと、寝ずに仕事を続けるようになります。

ここで、会社の上司が気づいてあげればいいのですが、上司もきついノルマがあるとココロの余裕がなく気づいてやることができません。

こうなってしまうと、次第とあなたのココロはうつ病に侵食されていきます。気づいた時にはベットから起き上がれなくなり、精神状態は最悪。病院に行けばうつ病と診断されてしまいます。

この場合、結果がでないのが「すべて自分が悪い」と思ってしまう物理的に頑張る=長時間労働を実施したこと。それと、だれもビジネスという概念を外して友人としてあなたと接せる余裕がある人がいなかったことが主な環境原因となります。

ケース2:子育てしている女性

このようなうつ病はなにもサラリーマンだけがなるわけではありません。実は子供を出産した後にうつ病になるお母さんがいるのです。これは産後うつ病といわれ、かなりの人が患うといわれます。

現在は昔と違い、核家族が多い世の中です。出産後、家事や子供の世話はお母さんが主として負担することが多いです。しかし、お母さんは出産という重負荷の行動を終えたばかり。体力なんて戻っていません。

それでも、わが子のため夫のためと必死に頑張ろうとする気持ちが仇となります。体力が戻っていないのに「一人」で頑張ろうとすれば不可能なことが多いです。生まれたばかりの赤ちゃんはこっちの予定を考えずに泣きだします。寝てほしい時に寝たりはしません。

そうすると、お母さんの体力はより一層削られてしまうのです。それでも無理を続けていくと心身がボロボロになりいつのまにか、なにもできなくなってしまいます。そう、うつ病の発症です。

このケースでは、核家族という時代背景が主な環境要因となります。家族に頼れる環境がなかったためにお母さんだけが負担を一身に背負って倒れてしまったケース。旦那さんも注意していてもなかなかフォローしきれないのが現状です。

ケース3:定年退職

上記二つは、重い負荷から逃れられずうつ病を発症したケースとなりますが、それとは逆の場合でもうつ病を発症する現象は起きます。そのケースで多いのは定年退職を迎えたおじいちゃんにおおいです。

今まで必死にサラリーマン街道を走り続け、子育ても終わり、すべての責任から一気に解放される瞬間。若い人や、苦しんでいる人からすれば羨ましい瞬間です。

毎日、自分の好きなように時間を使っていいようになるのですから周りが羨むのも無理はありません。しかし、現実はそんなに幸せなわけではありません。

今まで仕事一筋できた人ほど奥さんをないがしろにしている場合が多い。そうすると、定年後いえにいるだけで奥さんと衝突することが多くなります。なので、奥さんのためにと思って家事に挑戦するも長らくやったことないものはうまくこなすことはできません。そうすると奥さんのストレスが増えてしまうため、「やめてほしい」とお願いされることもしばしば。

また、昔の人は女性と共に過ごすのが苦手だったりします。考え方が亭主関白だったりするんですね。感謝の気持ちを伝えるのも苦手だったら、旅行やデートに誘うのもできない。そうすることで、おじいさんは孤立していきます。

ここで、好きな趣味でもあればいいのですが、何かと経済的に余裕があることは稀です。お金のかからない趣味をするにもいまいち楽しめない。仕事に熱心だった人ほど、趣味を見つけるのもへたくそだったりします。

そうすると既存のグループに入っていくこともできない。このような孤独な状態なのに、自由な時間はかなりある。

こうなると、やる気がいちじるしく減退していきます。しゃべることもしなくなり、何かに取り組むこともしなくなる。何か手伝おうとしてもうまくいかない。だから、何もしない。

そうしているうちに、自分は生きている価値がないと思い始めてしまうのです。この時にはうつ病を発症していることでしょう。

このように仕事一筋で頑張ってきた人は、それがなくなった時にどうしていいかわからなくなります。仕事を辞めたとたん認知症が発症する人も多くいると聞きます。定年を迎える前に取り組めることを見つける環境づくりがまだまだ足りないんですよね。

 

このように、さまざまな環境要因でうつ病は発症します。ストレスが大きいかなるという訳ではないので難しいものです。

では環境を変えると鬱は治るのでしょうか?そのことについて考察した記事は「環境を変えることでうつ病がなおりやすいのか考えてみた」になります。興味がある方はちょっと覗いてみてくださいね☆

 

うつ病をこじらせやすい原因No.1の心理的要因

次に、うつ病治療がなかなか治りにくい人に多い原因をご説明しましょう。それはココロ。少し偏ったココロを持っていたり、偏った考え方をしているとうつ病は発症しやすくなります。上記のような環境要因があっても柔軟な考え方ができる人やバランスの取れた考え方のできる人はうつ病になることは少ないです。

例えば、仕事で結果を出せと上司に言われたとします。このとき、何がなんでも結果をだす!!とまい進する人はうつ病を発症しやすいです。なぜなら、結果を出すというのは運という側面も併せ持つからです。

自分の頑張りでどうしようもない事象はいくらでもあります。そんなときに「しょうがない」と思えず無理しすぎる人はうつ病がつけ込むスキを持っている人です。ただ。そのようにまい進する人は能力が高い場合が多いです。

何事もチャレンジし続けることで成長するのは確かです。しかし、無理のし過ぎが問題となるのです。

幼少期の育てられ方や経験が大きく影響

では、このような心理的要因はどうやって作られるのでしょうか?それは、幼少期の体験が重要なファクターとなってくるそうです。小さい時に教えられる概念は、あなたの哲学になっていきます。信念とも言いますね。

誰かを救う人になりなさいと教え続けられ、本人も納得して生きてくればそれが信念となります。医者や看護師、介護士や理学療法士など人を助ける仕事に就くことも多いでしょう。

病になりやすい人は成功体験よりも失敗体験をより多く経験している。もしくは、よりおおく記憶している人です。このような人がうつ病になりやすい。自分に自信をもてなかったり、自分の努力が足りないと思っていると自分を追いつめる行動にでやすくなります。

常に自分を追い込み続けなさいと強制されて育つと、よりうつ病になる確率はあがります。その代り、大成する確率もあがります。これは紙一重です。自分を追い込み続けているなかで良い出会いや良い経験を沢山する人ほど大成します。

しかし、そんなに恵まれている人ばかりではありません。追い込んでもいい出会いがあるどころか、いいように扱われてしまったり、良い経験をしないことは多い。

このように、幼少期の経験や記憶が偏ったココロや考えを生み、自分を苦しめる行動をし続けてしまうのです。

親が悪いとは限らない

ここで、注意してほしいのは「親だけが悪い」わけではありません。もちろん、虐待をしていたり、誰が見てもやりすぎなくらい厳しい指導をしていた場合は親の責任もあります。

しかし、厳しい育て方をすることで子供が大成することも事実。結果論として、その子育てがうまくいくかどうかは子供が成人してみなければわかりません。親も手探りで子育てをしているのですから。

子供への愛があるのであれば、厳しい育て方をしてしまったことはさほど悪いことではありません。ただ、あめとむちのバランスが悪かっただけです。

また、厳しく育てなくても子供の記憶が苦しいものしかフォーカスされていなければ、その子はうつ病を発症しやすくなります。こうなると親の育て方というよりも、その子の経験が運わるくいい方向にはいかなかったということになります。

さまざまな書物を見ると大体が両親の育て方が悪いと書いています。結果論からすればそうかもしれません。その子が欲しい言葉を欲しい時に的確につたえれれば、その子は苦しむことは少なくなります。

しかし、それは不可能です。どんなに、相手を思っても相手の気持ちは「推し量る」ことしかできません。その事実がある限り、すれ違いは起きるもの。親だけが悪いわけではありません。

そんな親と子供とうつ病の関係について私が思うことは「うつ病は幼少期の育て方が問題だという見解は正解であり不正解」でまとめてあります。是非読んでみてください。

 

回避不能の原因だけど心配のいらない遺伝的要因

このように、幼少期からの経験や、現在自分の置かれている環境がうつ病の原因となることは理解してもらえたと思います。

では、遺伝的にうつ病になりやすい人となりずらい人がいるのか?という点について説明しましょう。

親族に精神病者がいるとうつ病発症率はたかい?

基本的に、親族に精神病者がいると精神病の発症率は高いという統計データがあります。そのため、心療内科や精神科を受診すると最初の問診で「親族で精神病を患っている人がいますか?」と聞かれます。

これは誤解しないでほしいのですが、差別をするためにこれを聞くわけではありません。

遺伝的に脳の伝達物資の増減が起きやすいかを知っておくことで、適切な病名をつけやすくするのが目的です。また、親族の中でも特に患者本人に近いところに精神病患者がいる場合、そのネガティブ行動が患者に悪影響を及ぼす可能性もあります。

その事実関係を知るために、精神系の病院では問診されるのです。

遺伝的に精神が弱いということ?

では、親族に精神病者や身体障害者がいる人は精神的にも肉体的にも弱いのか?と聞かれれば、それはNOという回答になります。ストレスなどで脳内の伝達物質が減少しやすい人でも、高ストレス耐性を持っていたりはします。

これは、方法論になります。自分をよく理解し、自分の体の反応を素早く感じ取り、随時修正できる方法をもっていれば遺伝的にうつ病を発症しやすくても病気になりません。

このように、精神的に強い、弱いというのは精神病になりやすいかどうか、という視点ではあまり意味を成しません。

温かいピンクの空間で今にも咲きそうな桜

三つの要因の中で何がいちばんうつ病を強くさせているのかを知るのが大事

このようにうつ病の原因は大きく分けて三つあるというのを理解してもらえたと思います。では、次に、これを応用することを考えましょう。

基本的に冒頭でもいったようにうつ病は三つの要因が複雑に絡み合って発症します。ですが、その人それぞれで三つのうちどれか一つが強いという特徴があります。

環境的要因が強い人は、職場環境を変えたり、交流関係を変えたりすることでうつ病を撃退できる可能性が高いです。心理的要因が一番強ければ、心理カウンセリングや精神療法を用いて考え方の偏りやココロのゆがみを修正することで、うつ病を治すことができます。遺伝的要因が強い人は、その特徴との寄り添い方を知ることでうつ病が改善する方向に進むでしょう。

このように、一番強い原因とどう付き合っていくかがわかれば、治療方法が明確になります。心療内科や精神科では薬物療法で症状を抑え、落ち着いてから心理療法などを用いて大きい原因を探していく方法をとることが多いですね。

まとめ:三つの要因はふくざつに絡み合う。自分にとって一番ネックとなる原因を知っておくのが大切

フクザツに絡み合ったうつ病の原因。大きく三つに分けると、その複雑さが少し解消することができると思います。その複雑さを解消することが治療の第一歩であり、大きな一歩にもなることを忘れてはいけません。

複雑なものを前にすると人間はだれでも身がすくんでしまいます。それでも、諦めずに自分はどの要因が一番強いのかを根気よく探してください。すぐ見つからないと思います。私も見つけるのはかなりの時間がかかりました。その間もツラい気持ちが続いてしまいます。そうなると諦めたくなる日もあるでしょう。

毎日頑張れとは言いません、やすんで少し余力ができたときに、自分は何が一番大きい要因かなと考えるだけでも少しずつ良い方向に進みます。ぜひ、探してみてください。

 

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著者:モン介

雪の降る地域に住む、のほほんマイペース男子。 寝ることが好きで布団が親友、でも、気持ちい日差しも親友です。 うつ病に苦しみながらも、様々な人の力を借りて何とか克服。 現在は楽しく毎日を過ごしています。そんな経験が同じような苦しみを持つ人の力になれるよう活動します。

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