うつ病患者の困ったドタキャン対処法!7+3個の方法で嫌な思いはなくなります。

弱っている人へ
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静かに咲く青くてきれいな小さい花

うつ病を患うと日々の体調変化が予測不可能になることが多いです。昨日ゲンキでも次の日になると信じられないくらい調子が悪く動けなくなるなんてことは日常茶飯事。久しぶりに友人に食事に誘われた日にかぎって体調不良になりいけなくなることも。

一回や二回くらいのドタキャンなら友人もわらって許してくれますが、何度も何度も繰り返すとさすがに許してくれなくなります。

そうなる前に、相手に自分の状況を理解してもらったり、対処法を決めておくと人間関係を壊すことが少なくなりますよね。ここでは私が実際に行った対処法を紹介させてもらいます。

最初に断っておきますが、この対処法は「ドタキャンが減る方法」ではありません。「ドタキャンしても自分も相手も嫌な思いをなるたけしないですむ対処法」となります。よって、ドタキャン防止法で最大の効果を発揮するのは「約束をしない」となりますのでご了承を。

自分でできる対処法7つ

対処法は自分でできる対処と相手におねがいする対処法の二種類にわかれます。まずは、自分でできる対処法からご紹介。

今日も元気だから明日も元気と慢心しない

これは本当に注意してほしい。特に長い不調時期を乗り越えてきた人にとっては元気な日が増えることはすごく嬉しいことです。徐々に元気になって、毎日外出することが可能になったとき、あなたは久しぶりに友人と出かけることを考えるでしょう。

いろいろな誘いを断ってきたこともあり、やっと簡単なお出かけができるとうれしい気持ちでいっぱいだと思います。とはいえ、これで体調を崩してはいけないとなるたけ自分の負荷にならないようなプランにしようと真面目なあなたなら作戦を練ることでしょう。

近場のカフェでおいしいランチ。それくらいなら大丈夫。と考えると思います。しかし、この中には一つの慢心が隠れていることを知っておいてください。

それは、「大丈夫」の基準がゲンキな時の自分を基準しているということです。でも、実は違います。友人とはいえ他人と外に出かけるということが「かなり大きな負荷になる」んです。

治療中は、ほぼ自分だけで過ごす時間がメインだったとおもいます。多少かかわりがあるとすれば家族と触れ合う時間でしょうか。その家族は、毎日あなたの様子を見ていますから何も伝えなくてもあなた症状や状態のことをしっているため、あなたの負担になることは少ないです。

しかし、久しぶりにあう友人はあなたの状態をあまり知りません。さぐりさぐりあなたを気遣いながら接してくるでしょう。そのため、あなたは自分の状態を把握しつつ、相手の配慮にこたえ、相手に気遣いをする状態になるのです。

これは少し元気なっただけのうつ病患者には負担大の作業です。おそらくあなたは信じられないくらい疲弊するでしょう。これが慢心という部分です。

基準は元気な時のあなたになりがちです。しかし、想像以上に自分が負荷に耐えられないということを知っておく必要があります。そうしなければ、大きな疲弊を被るだけでなく、大したことをしてないのにこんなに疲弊している自分が情けなくて自責におちいり、症状を悪化させることになるかもしれません。

先の約束はなるたけしない

次に注意するのは約束の仕方に関することです。ゲンキな時は一か月先の予定をするのも普通でしたよね。近場だと来週とかの約束をして遊びに行くなんて日常茶飯事です。

しかし、うつ病を患っていると明日の調子もはっきりいってわかりません。ゲンキな日が続いたからといって明日もゲンキとは限らないのです。

そんな状況では、先の約束を守れる確率はかなり低くなります。さらに、予定というものは増えるもの。先に設定した分、日程調整という作業が増えることになります。これが、またツラい作業。

うつ病の症状では判断力が落ちるものもあります。優先順位をつけて決断することがかろうじてできても、予定通りにものごとを進めれる体調ではない可能性が多いのです。

それをしっかり理解して、先の予定を入れることはなるたけ避けた方がいいでしょう。

約束は最小限しかしない

そして、約束をするときのルールとしてはなるたけしないに越したことはありません。約束した分だけ守らなければ信用がさがります。あなたは真面目な人です。約束をすると多少自分を犠牲にしてでも約束を守ろうとするでしょう。

ですが、うつ病を患っている最中は守れないことが多くなります。他愛もない約束でも守れないことが多い。ちょっと近場でお茶することもできないことが多いのです。

やっと元気になってきたあなたにとって、この事実は悪影響を及ぼすことになります。なぜなら、「他愛もないことができない」という現実を嫌というほど突きつけられるからです。

そんなみじめな気持にならないためにも、相手に嫌な思いをさせないためにも、必要最小限の約束だけするようにしてください。

短時間の約束しかしない

そして、これが最も重要。先にも書きましたがあなたの基準は「元気だったころ」です。それを基準にすると、1時間2時間くらいの外出はかなり低負荷と考えてしまうでしょう。実は私もそう思っていた口。

1、2時間近場に出かけるだけで体調を崩すわけがないと思うわけですが、現実には15分でギブアップすることも少なくありません。うつ病になると周りの視線が異常に気になることも少なくない上に、周りの雑音がすべて頭の中に入ってきて会話するだけでかなり疲弊することになるでしょう。

おしゃれなカフェでお茶していると、となりの幸せそうな人たちを見て劣等感にかられるかもしれません。自分はみすぼらしい姿をしていて不安な気持ちが大きくなるかもしれません。相手の話が入ってこなくなって上の空になることなんてしょっちゅうです。

人によっては外出し、店に入って5分でギブアップ。なんてこともあります。まだ注文も取ってないのに帰らなければいけなくなることもあるのです。分単位で予定を考えることが必要な時がありますから注意してくださいね。

自分が楽に行ける範囲を理解し、その範囲で約束する

自分の行動範囲も自分の基準がゲンキな時になっています。そのため、自分が実際に”今”いける範囲をしっかりと把握しておく必要があります。乗り物に乗ることもツラいと思うので徒歩で行ける場所がいいですし、体力が落ちてますから、どんな天候でもたどり着ける場所を約束場所にすることが重要だったりします。

基準を「うつ病治療中の自分」に変更し考える必要がありますね。

体調がいい日にウォーキングなどをして基準を作りましょう。「うつ病治療中の自分」の基準は元気な時の6~7割程度です。ただし、動かないとドンドン体力は落ちますので自分のペースで体力トレーニングをしてみましょうね。トレーニング方法は「うつ病克服シリーズ体力編」をご覧ください。

ドタキャンする可能性があることを必ず相手に伝える

そして、これがもっとも重要な対処法!相手はうつ病を患っていること知っていてもドタキャンする可能性があるなんて考えてもいないでしょう。

ゲンキになってきたんだと聞いているものですから、約束して当日に会うことができないなんて微塵も考えていません。ましてや、なるたけ負担にならないような場所を選んだんですから、なおさらドタキャンされるなんて思っていないでしょう。

そのような意識の違いを是正するためにもあなたから「ドタキャンの可能性がある」旨をしっかりと伝えておきましょう。行きたくてもいけないことがあるということを説明しましょう。全力で頑張っても、いけない可能性があることをわかってもらう必要がありま。

これを理解してくれない人とは会う約束をするのは避けた方がいいでしょう。ケンカの元ですし、友人を減らしてしまいゆううつな気分になります。さらに、衝突することによってストレスがかかり症状が悪化するケースもあります。これは要注意ですよね。

ドタキャンしてしまった場合、誠心誠意謝る

上記のことをすべて守っていてもドタキャンしてしまうことは多々あります。その時は、誠心誠意謝りましょう。事前にいくらドタキャンする可能性があると言っていても実際にドタキャンされると相手もやはり嫌な思いは多少します。

いろんな意味であなたを大事にしてくれる友人は大切にしたいものですよね。本当に申し訳ないとはっきり言葉にするのがベターです。それができない場合はメールで伝えてもいいと思います。

なるたけ早いタイミングで謝罪を行うようにするのがいいですよね。

相手にお願いしておく対処法3つ

今までは自分ができる対処策でした。次は相手にお願いしておく対処法です。これをお願いし理解してもらっていないと、やはり嫌な気持ちになることは多いでしょうね。それを防ぐためにも積極的にお願いしておくことが望ましいです。では、さっそく説明していきましょう。

無理して予定をあけるような約束はしないでもらう

これは本当に重要です。あいても人間ですから忙しい時に予定をあけて時間を作っているのにドタキャンされると優しい人でもむかついたココロを抱いてしまうことになるでしょう。

無理したら無理した分だけ相手にも同じ無理を願うのが人間です。ドタキャンする可能性があるとわかっていても無理して予定を開けていたらツラい思いをするでしょう。

それだけは防止してほしいと思います。相手はあなたを大事に思っているからこそ、多少無理してでも予定をあけようとしてくれると思います。しかし、それは絶対にしないでほしいと伝えてください。

大事に思ってくれる気持ちは伝わっているから、無理せず会えるときに会おうとお願いしてください。

それじゃ会う時間なんてないよ!っと相手からあなたは言われるかもしれません。その時は、「じゃぁもっと元気になってから会おうね」と約束するのがいいでしょうね。

今は本当に忙しい人ばかりです。なかなか時間をつくるのも一苦労なのはわかります。しかし、無理をして時間を割いてもうつ病を患っている状態では無理がきかない場合が多いです。それを考慮してお願いすることが重要です。

店の予約などはしないでもらうか、そういう混む店にはいかないでもらう

あなたを大事に思ってくれる友人は、あなたの苦しんでいる姿をよく知っているでしょう。あんなにいいやつが、うつ病になって苦しんでいる。少しでも元気になれるように最高の持てなしをしてやろうと全力で素晴らしいプランをセッティングしてくれる人も少なくありません。

あなたに元気を注入するために、しゃれたランチやディナー、はたまた人気のおいしい店に連れていこうとしてくれるかもしれません。もしかしたら、元気になったあなたのことを自分のことのようにうれしく感じ祝いの席を設けてくれることもあるでしょう。

しかし、その中には「うれしい祝いもストレスになる可能性がある」という情報が含まれていないことが多いです。オシャレなお店にふさわしい身だしなみや服装を整えるのはかなりの労力がかかります。オシャレな店にいるお客さんはキラキラしすぎていたうつ病を患っている時には見るだけでツラい思いをします。祝われたらもっと頑張らないとと自分を追い込むかもしれません。

それどころかドタキャンする可能性まであります。それを考えると気軽にいける場所で、素朴な雰囲気で楽しく過ごす方がうつ病を患っているあなたにとっては落ち着ける時間となるでしょう。

それを理解してもらい、予約しないで済む場所で、そんなに混みそうもない素朴なお店で過ごすのがベターとなります。それにドタキャンしたときは予約がない方がキャンセル手続きをしないで済みますから安心ですよね。

急に体調が悪くなることもあるなど最小限のうつ病知識を知っておいてもらう

このようにうつ病をわずらっていると元気な人たちとはずいぶん違う視点で考えないといけないことがかなり増えていきます。よかれとおもってやったことが逆効果なんてこともたくさんあるのです。

そのためにも、うつ病の知識を少しでも知っておいてほしいことは伝えましょう。わざわざ勉強してほしいというわけではなく「急に体調が悪くなる可能性がある」と知っておいてもらうだけで十分なことが多いです。

残りの症状などはあなたが直接つたえるので理解を示してほしいと伝えておきましょう。何でもかんでもいうことを聞いてほしいというわけではありません。苦しい状況があると申告するだけで十分です。

あなたを大事に思ってくれている人は理解を示してくれるでしょう。お互いに無理のしない範囲で付き合っていきたいと伝えるのが一番いいと思います。

ドタキャンしても「あなたが嫌だからドタキャンした」と思わないでもらう

そして、最後に大事な人を嫌いになったと思わないでほしいと伝えておきましょう。基本的に人は優先順位をつけながら生活をしています。そのため、ドタキャンすることで相手は「自分の価値を下げられた、もしくは、拒絶された」と考えてしまう場合があります。

多少無理してでも外に出てきてよと、相手は元気な人基準で要望してきますが、あなたの多少の無理と相手の多少の無理は全然違います。とくに、うつ病を患っている時ははたから見るとゼンゼン頑張っていないように見えても必死に頑張っていることが少なくありません。

それを理解してもらうためにも「相手のことが嫌いになったり大事じゃないからドタキャンしたわけではない」と伝えておきましょう

まとめ:ドタキャン対策は「基準を元気な時に設定しない」と「無理をしない、させない」

どうでしたでしょうか?これだけ対策を打てば人間関係が壊れることはまずありません。しかし、あなたもわかったと思いますが上記すべてを守ると人と会う機会はかなり減ることになります。

これはしょうがないことです。もっと元気になれば会える機会は増えますから焦らず地道に進みましょうね。

では、対応策の基本的な軸になるものをおさらいしましょう。自分でできる対応策の軸は「元気な時を基準にしない」です。何かと「これくらいで大丈夫」と思う範囲は元気な時の基準で考えていることが多いです。何回か失敗しながら把握していくことでもあるので、失敗してしまうことは避けられないでしょう。しかし、うつ病を患っている自分基準ができれば、ドタキャンする機会は激減します。

次に、相手にお願いする対応策の軸は「無理しない、させない」ですね。昨今は忙しいことが多くなにをするにも無理をしなければいけないことが多いです。しかし、その無理が報われないと人は嫌な気持ちになりますよね。

ドタキャンされても許せる範囲の無理であってほしいと伝えることで相手も必要以上に頑張らなくて済みますから互いに楽に付き合えると思います。無理しすぎるといい関係を保てないどころか長く続かないものです。お互いが心地いいくらいの無理ができるといいでしょうね。

ドタキャンって本当にしたくないし、されたくないことです。ですが、うつ病を患っている最中は避けることが難しいです。なので必ず対策を行ってくださいね。

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