2016/11/24

うつ病患者が仕事をいきたくないと思う理由

腕を体の前で×にして会社に行きたくないと意思表示するビジネスウーマンうつ病患者が重圧にまけ弱音を吐くときがあります。特に良く聞くのは「会社にいきたくない」という言葉。あなたも聞いたことがあると思います。もしかしたらあなた自身が言ったことかもしれませんね。

昨今はネット社会が発展しSNSなどでこのような発言をしてしまったために大炎上した人もいるでしょう。痛烈な批判にさらされ調子をさらに崩す人もいます。ですが、この言葉誤解して受け取られている可能性があるのは知っていましたでしょうか?

今回は、そんな誤解されやすい弱音の話です。

誰もが抱える「弱音」

ストレス社会と言われ始めて早十数年。うつ病などの精神障害系の健康被害はどんどん増えています。特に労働環境が原因であるという考えも増えており労務訴訟の件数も増えています。また、国の対策としてブラック企業の実名公開もされ始めていますね。

そんなストレスMAXな生活をしているとどうしても弱音をもらしてしまう。これが人間というものでしょう。頑張りたい、やらなきゃいけない、でも、できない、ツラすぎる、耐えられない。その相反する感情と現実が自らを苦しめ行き場のない負の鬱屈となり弱音となり吐き出されるのです。

この誰もが口にする弱音ですが、実は健常者とうつ病者で発生思考は若干違うことはあまり知られていません。それについて説明していきたいと思います。

ちなみに上述した労務訴訟の部分が気になった人は「仕事でうつ病になった!!会社に責任をとってもらうことは可能か?」をご覧くださいね。

健常者が弱音を吐くとき

一般的な人が弱音を吐くとき。それは精神的な追い込まれ方も入りますが、どちらかというと体力的においこまれまくった場合が多いです。

  • 何日も深夜まで働いていてツラい
  • トラブルまみれで走り回っていてツラい
  • やってもやっても仕事が終わらなくてツラい
  • 寝る時間をけずりすぎてツラい
  • 疲れが取れなくて毎日がツラい

こんな感じですよね。精神的においこまれている+体力の限界。この時に弱音を吐きます。「もうだめだ。」「頑張れないよ、、、」、「仕事に行きたくない!!」となるわけですね。

うつ病者が弱音を吐くとき

一方、うつ病患者が弱音を吐くとき。これは体力的な限界よりも、精神的な限界の方が要素が強いです。そう、体力的においこまれている+精神の限界と思っていただいて問題ありません。

うつ病を発症したときは肉体的にも精神的にも限界で動けなくなります。(大うつ病のケースです)その後、休養すると体力的には多少回復しますが精神はあまり回復しません。

ですから、復職するときや復職間近のうつ病患者は精神的な限界点で弱音を吐きます。そして、体力もほぼ0のため健常者から見ると「怠けてるのにツラいとかわけわからん」となるわけです。

もう嫌だー!!って叫んでいるうつ病を患っているスエット姿の男性

耐えられない精神的苦痛ベスト3

では、健常者に理解してもらえない精神的苦痛ベスト3を紹介しましょう。これを知っていると身近のうつ病の方が何で弱音を吐いているかわかるようになると思います。理解できれば接し方もうまくできるようになりますので、ぜひ知っておいてください。

完璧主義を達成できない

まずこれ。うつ病になる人、もしくはうつ病患者は「臨機応変」という対応が苦手です。そして、ちょっと手を抜くのも苦手です。得意なのは「やる」「やらない」の二択となります。

やるなら徹底的にやる、やらないなら1㎜もやりません。そう頑固なんです。自分の思いを貫くといえば長所なんですけどね。

これがうつ病になると悪影響となります。やると決めたら徹底的にやりたい性格は完璧主義です。完璧に遂行したいのにできない。これが許しがたい状況となってしまいます。「そんな状況になるなんて耐えられない、、、、、」。そんな気持ちから「仕事に行きたくない」となってしまうのです。

完璧にこなせない自分が嫌い

そして、完璧主義なのに完璧にできないとどんどん自分が嫌いになります。自分はなんてダメなんだ。なんて不必要な人間だとなるわけです。

部下がうつ病になって復職したとき、仕事を減らして暇にさせるのは逆効果でも書きましたが「うつ」の人はちょっとめんどくさいです。「そんなん多少手を抜けよ」とか「気にするレベルじゃない」といっても納得してくれません。(えぇ私もそんなめんどくさい人間です(笑))

このようにどんどん自分を嫌いになり自信を失い生きるのがツラくなる。だから「仕事に行きたくない」となるわけです。

現実の拒否

そして極め付けがコレ。現実逃避ですね。完璧に実行できる人間なんて存在しません。どこかで妥協し流れに身を任せる部分があります。完璧にすべてをこなしているように見える人は重要点の抑え方がうまいだけ。ここをおさえれば完璧という場所は絶対にミスしないだけなのです。

この現実と理想のかい離を把握できずに完璧主義をこじらせると、現実逃避をすることになります。

現実逃避と聞くと「逃げ」「甘え」ととらえられることが多いのですが、これもうつ病者と健常者ではちょっと違います。うつ病者の現実逃避は「自分の存在意義の肯定」の部分が強いです。

うつになるような性格の人は「完璧にできない」=「~するべきことができない」=「できない人間は必要ない」=「自分は必要ない」となっていきます。これがうつ病の症状と一緒に悪化すると自殺念慮となってしまうのです。

それを防止する一番の方法が「現実逃避」となるのですね。これは一種の生命線、自己防衛であるのです。

ちなみに復職時にこの思考の流れができてしまうと失敗することになります。それを防止するには「部下がうつ病になって復職したとき、仕事を減らして暇にさせるのは逆効果」に書いたように「今できることに集中させる」ことが重要となります。

弱音でなぜ炎上するのか

このようにうつ病者と健常者での認識はちょっとズレていることがほとんどです。そして、このズレが炎上する本当の理由です。同じ言葉でも意味することが違うというのを知らないと大変なことになりますよね。

世の中のいざこざも大体が勘違いやすれ違いなどの「認識の違い」であることがほとんどです。

健常者も休みたい

そして、この認識の違いに怒りを吹き込むのは全ての人々が思っている「休憩が欲しい」という現実。現代のストレス社会では頑張っていない人がいないほど皆さん精一杯頑張っています。その切羽詰まった状態が批判につながるのです。

「ずるい」といった感情

そう。「私もツラい中がんばっているのに、お前だけずるい!!」という感情が怒りの感情に火をつけ、自分は休めないという現実が火に油を注ぐ結果となります。

だれもが休みたい。それは現実です。そうなると相手の気持ちを推し量る余裕もないですからすれ違いや勘違いはどんどん大きくなります。ですから、感情を抑えられなくなるのです。

うつ病患者の体力低下を知らない

そして、うつ病患者の体力がどれくらいまで低下しているかも知らないため「怠けている」ようにしか見えないのも問題です。健常者では軽々とこなせる行動がうつ病患者の体力低下した状態ではなかなかできない。

苦しいので何回もできないのですが、健常者からすれば「なぜやらない?(怒)」になってしまうのですね。

自分を肯定・守るための行為

結果、健常者は自分を肯定するという自己防衛が強くなり相反する意見(うつ病患者)の人間を攻撃することとなります。うつ病でいえば「甘え」、「怠け」などで炎上するのがこれにあたりますね。

自己防衛ででたうつ病者の弱音が健常者のツラい気持ちを加速させ、健常者の自己防衛でうつ病者の弱音が攻撃される。それによってうつ病者のストレスが処理できず弱音がドンドンおおくなる。結果、健常者の気持ちはドンドン逆なでされる。

こんな負のスパイラルになってしまえば怒りから大げんかになるのも理解できると思います。

仕事の愚痴や弱音を言い合える異性の同僚二人

弱音は悪いものではない

できれば負の連鎖が起きないように弱音というものがどういうものか今一度深く考えてみる時間をとってもらえると、とてもうれしいです。日常で何気なく起こっていることも深く考えてみると合点がいくことが多いですから。

そして、弱音というもの自体はメリットもデメリットもあるということを忘れないでほしいし、知ってほしいと強くおもいます。

吐きだすことでストレス発散にもなる

弱音を吐くことでストレス発散になったり自己防衛が働き、精神を保つことができるのも事実です。ツラい時は弱音を出さないとやってられないことも沢山あります。そのことを忘れないでください。

頑張っている人は弱音を我慢していることが多いかもしれません。確かに、自分を律し頑張らなければいけない時は気持ちを張り詰めるために弱音を吐くことは逆効果になることもあります。

ですが、どうしようもなく弱音を吐いてしまったことは悪ではないのです。

まとめ:弱音でココロのバランスをとることを許そう

どうでしたでしょうか?弱音と一概にいっても全然違う印象を受けたと思います。皆さんもご存じのとおり物事にはメリットとデメリットが必ず存在します。弱音についても同じことが言えるのです。

その本質をしることで全てが不幸になる負の連鎖を止めることができます。余裕がある時しか本質をとらえながら行動することはできませんが、頭の片隅に置いておくだけでも全然違いますから覚えていてほしいと思います。

そして、何よりうつ病患者は客観的に健常者と違いが分かりにくいため勘違いされやすいということを知ってほしいと思います。ちょっとした弱音の真意がうつ病患者と健常者では違うんです。

さらにうつ病患者の人は健常者が考える以上に体力がかなり落ちています。本当に信じられないくらい落ちているんです。骨折や捻挫などのリハビリ期間よりも体力は低下しています。これがどれくらいのことかは経験者ならわかってくれると思います。

こういう理由があることをできる限り知ってほしいと思うモン介でした、、、、、

最後に、体力が衰えてしまってどうしようもないという人が周りにいましたらこちらのうつ病を克服せよ!体力編1stミッション「一日起きていて!」をお勧めしてみてください。私が実際に体力回復をした内容が5回にわたって紹介されています。

どれくらい体力が落ちているか知りたい人も是非読んでみてくださいね☆

新しいカタチのカウンセリングとは

Gralize
  • どうしていいのかわからない
  • 一人で乗り越える自信がない
  • 苦しい時に背中を押してくれる存在が欲しい
  • くじけそうな時に私の話を聴いてほしい

メンタルヘルス疾患で苦しんでいたら、「寄り添ってくれる人がほしい」という気持ちがでてきますよね。でも、カウンセラーは超高額だから依頼するのは無理、、、、

そう思って諦めていたあなた。新しい形のカウンセリングを試してみませんか?

  • 在宅で利用可能なWebカウンセリング
  • 自分の体調に合わせながら相談できる定額制
  • 重要情報を学べる専門コンテンツ
  • なによりビックリな低価格

うつ病を患ったことのあるカウンセラーだからこそ作れた、本当に欲しかったカウンセリングです。必死に頑張っているあなただからこそ、その辛さを克服して欲しい。一人より二人で戦ってみませんか?

著者:モン介

雪の降る地域に住む、のほほんマイペース男子。 寝ることが好きで布団が親友、でも、気持ちい日差しも親友です。 うつ病に苦しみながらも、様々な人の力を借りて何とか克服。 現在は楽しく毎日を過ごしています。そんな経験が同じような苦しみを持つ人の力になれるよう活動します。

Twitterフォロー