うつ病治療で重要なのは依存させない治療者と協力者です

頭を抱える牛の女の子

うつ病を治療するには適切なアドバイスをくれるパートナーや友人などの協力者と、うつ病治療の道筋を示してくれる医師などの治療者が絶対に必要になります。

ですが、このような人たちの素質で一番重要なのは「患者を依存させない」というところです。

その部分がなぜ重要なのかを説明しましょう。

うつ病を治療するのに治療者と協力者が必要な訳

うつ病をわずらうと今後のことは何も考えられなくなります。なによりカラダが思うように動かないうえに悲観的なことしか浮かんできません。

自分の存在は不必要なものだと信じだすのがうつ病の症状のため自分自身では適切な判断はできないのが現実です。

そんなうつ病患者を元気な状態にもどすには適切な治療方法が必要です。うつ病は脳内のセロトニンというホルモンの減少が主な原因といわれています。ですから、それを正常な状態にもどすクスリが必要となってくるのです。

専門的な知見からアドバイスをする治療者(医師・心理士)

クスリを出すためには専門的な知識を持っている人の援助が必要になります。そのためお医者さんの力が必要になるんですね。

ただ、お医者さんは四六時中うつ病患者と一緒にいるわけにはいきません。通院するときだけ会うことになるでしょう。ですので苦しい症状になやまされている時は医者にはほぼ会えることはないのです。

うつ病患者を近くで観察できる協力者(家族・友人)

そこで重要な役割にを果たすのは友人や家族などの協力者となります。協力者たちは四六時中一緒にいるわけではありませんが医師よりは接触する回数が多くなります。

そのためうつ病患者のちょっとした変化にも気づきやすい。そのため、うつ病患者が症状を悪化させるようなことをしないように随時軌道修正してあげることができる存在となります。

うつ病治療では自分では気づかないうちに良くない方向に進もうとすることが少なくありません。最悪なことに自分では気づけないのです。そのため、医師や友人などに「そっちじゃないよ」とか「こういう風に考えると楽だよ」などアドバイスをもらうことで治療が順調にすすむのです。

うつ病をわずらうとなりやすい「依存」

このようにうつ病をわずらうと自分で判断するのが難しくなります。さらに、苦しい症状がでるためそこから逃げたくなる気持ちが強くなるのです。

人間というのは苦痛から逃げようとする本能があります。皆さんもマラソン大会なんかで長い時間走っていると歩きたい気持ちにかられたことはありますよね。それと同じです。

ましてやうつ病の症状は身体的な苦痛以外に精神的な苦痛も伴うのでかなりツラいものです。特にそれがいつまでも続くので耐えるのはしんどい。そうなると「誰でもいいから助けて」という気持ちが強くなり何かにすがろうとするのです。

このすがろうとする気持ちが「依存」を生みます。

「依存」の定義

ここで、誤解を生まないように「依存」というものを定義しておきましょう。

「依存」というものはどういうものか。weblio辞書には以下のような記述があります。

依存=他のものにたよって成立・存在すること。 「食糧の大半を外国に-する

weblio辞書の依存ページ

そう「これがなくては成立しない」「これがなくちゃできない」という状態のことを指します。

今回の記事内では「治療者がいなければ何もできない」「協力者がいなければ何もできない」という意味で「依存」という言葉を使います。

極端に言えば「治療者や協力者がいなければ存在できない状態」といってもいいでしょう。ですので、頼ったりするというのと、お願いするというのは「依存」からは外れます。

人は苦しい状況になると依存しやすくなるもの

では、話を戻しましょう。

先ほども説明しましたが人は苦しい状況をさけるようにできています。激しい運動をすると辞めたくなるのは最たる例ですね。他にも受験勉強や資格勉強なども辞めたくなりますよね。

割けようとするのははっきりいって人間として普通の行動です。ですから、うつ病で苦しい思いをつづけると逃げたくなるのが普通なのです。なによりうつ病は自分ではどうしていいのかわかりません。

何をしてもダメだという考えが強くなると自分自身を信じられなくなって、さらに何かに依存してしまいます。そんな状況で医師などに薬物療法をしてもらえば「これで元気になれる」とか「医者の言うことをきいていれば大丈夫」と依存しきってしまう人が出てきます。

依存とは放棄している状態

ですが、依存というのは問題のある状況であるのを知っておかなければいけません「依存しきる」というのは自分の頭では考えないという状況です。これははっきりいって自分の力でどうにかしようとする部分を放棄している状態です。

そうなれば、医師の存在がなければ何もできなくなります。医師は四六時中あなたにクスリを供給はしてくれません。診察も予約をしなければできないのです。

うつ病の症状は日によって違います。その症状に対処するには薬物療法で症状を抑えることも必要ですが、その症状に対処する方法を学ぶ必要もあります。依存している状態では学ぶことができません。

これでは治療の効果も半減してしまいます。

依存したままでは自分の人生を歩めない

また、極度の依存状態が続くと自分の考えで判断することができなくなります。そうなると何をするにも人の意見をきいて他人に決めてもらうことになります。

復職するかどうかを決めるのも医師にきめてもらい、仕事を辞めるかどうかも医師に決めてもらおうとするのです。

そんなんでは、自分の人生を歩んでいるとは言えません。他人に判断してもらうということは自分の人生に責任も持たないということになります。いい方向に進んでいれば文句はでませんが、人生そんなに甘くありません。

かならずダメな方に進んでしまうことがあります。その時に自分で判断して進んでいなければ失敗を学ぶことができないのです。失敗を学ぶことができなければ同じ失敗を繰り返します。

人生は自分が成長することで幸せを手に入れます。他人に依存していては幸せになれるかどうかは依存している他人次第になってしまうことを忘れないでください。

陸橋に座り込む牛の被り物をしている女の子

うつ病患者を依存させないために注意すること

このようにうつ病患者はとても依存しやすい状態にあります。苦しさと将来の不透明さで自分で決めることができない状態なのです。

その状態を考えて手を差し伸べたあなたはとても優しい人です。ですが、うつ病の症状が回復するにつれうつ病患者が自立できるようにしてあげなくては助けた相手に幸せは訪れません。最悪あなたも一緒に共倒れしてしまいます。

ですので、依存させないようにしてくださいね。ここでは依存させないようにする方法をご紹介しましょう。

アドバイスはしても最終的な決定はうつ病患者自身にさせる

ツラくても基本的に判断はうつ病患者自身にさせましょう。どうしても決断できないときは猶予期間をもうけたり決断しなければいけない案件を後回しにしたりするのが最適です。

よかれと思ってすべて協力者や治療者が判断すると、うつ病患者はどんどん依存します。それではいけないのです。苦しくても自分の人生は自分の判断で動かなければいけません。

ただ、苦しくて前に進めないことがあるのが現実です。すべてを放り投げてしまおうとするのはしょうがないことです。その時は「休養する」ことをすすめて休ませてあげてください。

休んで多少回復したときに判断するというのを繰り返していくことが重要です。

自分で治そうとする気持ちが大事だと何度も伝える

苦しい症状がつづくと自分自身でなにかをして治そうとする気持ちは薄れていきます。絶望してしまう人もいるくらいです。

ですが、うつ病というのは自信が治そうとおもわなければいい方向に進まない病です。ココロが折れきってしまっていると「だれか治してよ」と他力本願になってしまうことがあります。

相手が大きな救済の叫びを発していたら、助けるのがどおりです。でも、ここでできるあなたの選択は「休ませる」ことだけです。

まずは、しっかり休ませて症状が治まるのを待つ。その後、自分のチカラも多少使いながら治していきたいと思うようアドバイスするのがいいでしょう。

自分で乗り越える必要があると伝えてあげるのが効果的です。もちろんうつ病患者自身もそんなことは重々理解しています。ですから、休養さえしっかりとれていれば、その気持ちを伝えるのは簡単なはずです。

あなたは自分の足で立てるんだと何度も問いかける

そして、自分で治す気持ちが大事だというのを伝えると同時に、あなたには克服できる力がある、自分の足で立てる力があると伝えてあげることが有効です。

うつ病をわずらうとドンドン自信がなくなっていきます。もう、自分は何もできなくなったと本気で考えている人もいるくらいです。かくいう私も自分は何もできなくなったと本気で思っていた一人です。

でも、それは間違いなのです。ココロが粉々にふきとんでしまっているだけで実際は立ち直れる力は残っています。

頼ってもいいけど依存はダメと明確にする

自分のチカラも大事だが、あなたが克服しようとするときには力を貸せるだけかしますと伝えると患者は安心します。

このときに依存と頼るの違いを明確に伝えるといいでしょう。一時的に代わりにやってあげることもあるけど、最終的には自分の力でやるようにしようね。と伝えるだけで全然違います。

うつ病の症状がつよいと食事の用意もまともにできないです。その状態のときに時間がかかってもいいから食事を用意してみてと実戦させたらどうなるでしょうか?

おそらく、朝から作り出して夜になっても作り終えれない状態だと思います。そうなれば、その日は何も口にしないで終わることになります。

これでは、必要な栄養素が摂取できずに症状が悪化しますし、料理もできなくなったのかと自信を喪失させてしまいます。

この時は、料理の手伝いをするのはいいと思います。元気になるまで補助は必要でしょう。でも、ずっと補助が必要なことはないのです。少しずつ補助するレベルをおとしていって最終的には一人で準備できるようになるのがいいですね。

まとめ:うつ病患者を信じて見守ることが重要

うつ病をわずらった人は完璧主義に近い人がおおいです。そうなると、1から10まで自分でできなくなった自分がもどかしくてしょうがなくなります。

さらに、苦しい症状もあいまって自分で考えることを放棄し、できなくなったことに絶望して他人に依存しきる傾向が出ることがあります。

ここで何もかもしてあげるようになれば、うつ病患者の自信はどんどんなくなっていくでしょう。あなたがいないと一人では何もできなくなってしまいます。

それでは問題は解消されません。ちゃんと休養をして、かつ、自信を取り戻す必要があります。それには医師の適切な治療方も必要ですし、協力者の補助も必要になるのです。

ですが、その時に依存させきらないように注意してください。あなたは一人でもできると、大丈夫と伝えてください。そうすればもともと頑張り屋さんなうつ病患者はしっかりと立ち上がろうと歩みだすはずです。

あとは、温かく見守ってあげてください。しんどすぎて前に進めなくなった時には休むようにいってあげてください。それだけで大丈夫です。

 

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著者:モン介

雪の降る地域に住む、のほほんマイペース男子。 寝ることが好きで布団が親友、でも、気持ちい日差しも親友です。 うつ病に苦しみながらも、様々な人の力を借りて何とか克服。 現在は楽しく毎日を過ごしています。そんな経験が同じような苦しみを持つ人の力になれるよう活動します。

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