障害者であることを隠す必要はないがアピールは禁物。その理由を説明しよう。

朝日新聞の記事である「障害者手帳、あの日から見せられなくなった相模原事件」を読んで思ったことがあるので記事にしようと思います。

相模原事件とは

ご存じない方に相模原事件の概要を説明するところから始めたいと思います。この事件は、悲惨なものでありショッキングな内容です。ですから体調が悪い人は本記事より離脱するようお願いいたします。

事件概要はウィキペディアの記事が分かりやすかったので引用させていただきます。

相模原障害者施設殺傷事件(さがみはら しょうがいしゃしせつ さっしょうじけん)とは、2016年(平成28年)7月26日未明に神奈川県相模原市緑区千木良にある神奈川県立の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で発生した、刃物による大量殺人事件である。同日中に19人の死亡が確認され、26人が重軽傷を負った[1]。第二次世界大戦後の日本で発生した殺人事件としては犠牲者の数が最も多く[4][注釈 1]、戦後最悪の大量殺人事件[注釈 2][6][7]として日本社会に衝撃を与えた[8][9]。

引用元:ウィキペディア 相模原障害者施設殺傷事件ページ

この事件の被害者には、心の底からお悔やみを申し上げます。二度とこういう事件が起きぬよう新しい制度の整備などの再犯防止策施行を心から望んでいます。

この事件の嫌な部分は悲惨さもさることながら、犯人が精神障害者だという部分です。

犯人は精神障害者

犯人が患っている精神障害はいかです。

指定医の1人は「大麻精神病」「非社会性パーソナリティー障害」、もう1人は「妄想性障害」「薬物性精神病性障害」と診断[75]。

引用元:ウィキペディア 相模原障害者施設殺傷事件ページ

犯人は、自分から病院に行き診断を受けたわけではありません。彼は犯行前に、被害にあった障害者施設の職員として勤務していたのです。その勤務内にて重度の障害者の安楽死を容認するような発言など多数の問題思考が認められたことから施設の責任者が相模原市長に通報しました。これは精神保健福祉法23条に基づいたもので指定の診察や必要な保護を申請するものです。

その結果、指定医から精神障害の診断を受け「入院が必要」と判断され一定期間入院しておりました。ただ、残念なことに「危険性はなくなった」と判断され退院。その後、犯行に及ぶことになります。

この事実を受けて、事件のニュースを知った人たちからは「精神障害者は病院に隔離しろ」とか「精神障害者は危険」という言葉があがってしまったんですね。

<補足>
精神保健福祉法第23条とは

「精神障害又はその疑いのある者を知った者は、誰でも、その者について指定医の診察及び必要な保護を都道府県知事に申請することができる」

というものです。
ただし、その申請のためには、(1) 申請者の住所 (2) 本人の現在場所、居住地、氏名、性別及び生年月日 (3) 症状の概要 (4) 現に本人の保護の任に当たっている者があるときはその者の住所及び氏名 も提出しなければならないという規定がありますので、かなり煩雑といえば煩雑です。

引用元:精神科Q&A

精神障害者は危険なのか?

こういう痛ましいニュースであり、かつ、犯人が精神障害者だった場合、非常に差別的な言葉が色々な場所で飛び交います。そのため、何より他人に迷惑をかけないで過ごそうと努力している障害者の人たちは心を痛めてしまうでしょう。

最初に紹介した朝日新聞の記事においても「精神障害ということがバレルと差別されるかもしれない」「精神障害者とばれると怖がられるかもしれない」というネガティブな思考から障害者手帳を提示できなくなってしまっている人が実在するというものでした。

ただ、そんな心配はしないで欲しいと思います。精神障害者は危険ではないのです。ですから。堂々と障害者手帳を提示し、受けられる支援は受けてください。社会的弱者を救うための制度です。正しく申請し、正しく利用する分には何一つ悪いことなんてない!!

これは私の考えですが、障害者だろうが健常者だろうが危険な奴はいるし、犯罪を犯す人は一定数います。それは、障害者だからとか健常者だからとか関係ないのです。

いいですか?これを反論したい奴がいたら、なんぼでも討論しますんでコメント書いてください。それを分かっていないで線引きする奴がいるから差別がうまれるんですよ。まったくけしからん。

障害をオープンにする必要性

障害をオープンにするということは援助が必要だということです。その支援が必要かどうかを証明するものが障害者手帳なのですから、決まっている援助をもらうことにためらう必要はありません。

精神障害をオープンにするメリット・デメリットも書きましたが、精神障害は一人で抱え込むことはありません。むしろ、そうなっては症状が悪化してしまう可能性があります。頼れる人を頼りつつ、日々を過ごしていいんです。

アピールは逆効果

ただ、オープンにする場合も注意が必要です。簡単に言えばアピールしてはいけないと僕は考えています。これは、自分から「僕は精神障害なんだ。だから、困っていることは何でも手を貸してほしい」と押し付けることがNGだという話です。

余裕があり援助してくれる人もいますが、余裕がなくて援助したくてもできない人は沢山います。そういう人にアピールしても相手をツラい思いにするだけです。

ときたま「支援しない奴は最低な人間だ」という強烈な意見が障害者側から出ることがあります。この意見については、僕は間違っていると思います。相手にも相手の事情があるし、支援するかしないかは自己判断です。義務ではありません。あくまで好意でありお互いのコミュニケーションなのですから、「なんでもよこせ」、「くれない奴は間違っている」なとと言わんばかりの精神障害者の態度はいかがなものかなと思っています。

障害者であろうが健常者であろうが困っている人をできる範囲で助けるというのが健全な社会で理想です。障害者だから援助しろ!というアピールになるようなことだけは避けてほしいと思います。

精神障害に対する正しい知識を広めよう

このように決まっているルールにのっとっているなら援助は申請し受け取りましょう。相手の状態によりルールが決まっていないなら相談して支援してもらうかしてもらわないかを決める。それが人社会ですよね。そんな当たり前の関係を築ける世界になってほしいです。

また、精神障害についての正しい知識はどんどん広まってほしいと思います。うつ病や双極性障害などは比較的知っている人が多いですが、統合失調症やてんかん、発達障害などはまだまだ知られていることは少ないです。

というか、種類がありすぎるので理解するのが大変なんですよね。簡略化して覚えてしまうと、知っている内容と現実が違うこともあり結構戸惑うものです。

ですから、一般教養のように就学期に学ぶものになればいいなと個人的には思っています。保険の授業などで病気のことを知ることは良いことではないでしょうか。

まとめ:何を患っていようが個人として付き合える社会を作りたい

精神障害者というのは範囲が広すぎるため偏見や差別がいまだにあります。また、目にしにくいもののため判断もしにくい。そこが難しいところですよね。

私が健常者にも精神障害者にも知っておいて欲しいのは、どちらに方にだって一定数の悪者も混じっているということなんです。精神障害者だから危険とか、健常者だから安全だというわけでなく、人という一つのくくりで危険な奴がいるというだけです。

だから、精神障害者は安全なんだと主張したって無意味だし、健常者が全員安全なんてアホな議論はする価値がありません。

近くにいる人が危険かどうかは、自分の目で見極めるのが重要です。それは普通の人付き合いと一緒。精神障害を患っていたって、普通の人は沢山いますから。

また、精神障害を患っているなら変な遠慮は必要ありません。障害者手帳で決まっている援助は使えるものは使いましょう。そのための障害者手帳であり、制度なんですから。そして、ルールになり物は相談ベースで話し合いましょう。

支援してくれたら感謝、拒否されても気にしない。何よりも自分自身で自分に自信を持ってほしいと思いますよ。

追記1 精神保健福祉法の改正案について

相模原事件を受け、政府は再発防止として精神保健福祉法の改正案を出しました。(本事件は犯人をちゃんとした支援のもと退院させていないのが一番の問題点だという主張が有力とされています)。これに関して、若干反対するような意見を朝日新聞は出しています。ですが、僕個人としては賛成ですので勘違いしないでくださいね。

犯罪を犯す危険のあるものの退院を警察や地方自治体で連携しながら経過観察することは必要なことでしょう。監視が厳しくなることを人権がとかプライバシーがという理屈で解除するのは危ないと思いますから。

監視されようがされまいが、問題行動をしないなら気にする必要はないと僕は思います。

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雪の降る地域に住む、のほほんマイペース男子。 寝ることが好きで布団が親友、でも、気持ちい日差しも親友です。 うつ病に苦しみながらも、様々な人の力を借りて何とか克服。 現在は楽しく毎日を過ごしています。そんな経験が同じような苦しみを持つ人の力になれるよう活動します。

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