うつ病が治ると「完治」ではなく「寛解」と言われる理由

豆知識
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うつ病を患って結構な時間がたっている人は聞いたことがある「寛解」という言葉。実は世間一般では知られていません。うつ病が治ったときに使われる言葉なのですが完治とは言われないのには理由があります。

そんな雑学をご紹介!よくネットで「完解」と書かれていることがありますが、「寛解」の間違いです。私も間違って覚えていてツイッターのフォロワーさんに教えてもらいました(笑)

寛解という言葉の意味

簡単に説明すると「再発する可能性があるけど、今は症状が出ておらず治っているような状態」という状態を意味します。

骨折した場合、治ったら完治といいます。よくスポーツ選手とかのケガのニュースで報道されますよね。「○○完治!再始動!!」なんて見出しをよく見ます。こういう一度治ったら、また同じ個所が折れないなどのケガや病気では「完治」という言葉を使います。

がんや腎臓の病、精神病などは症状がなくなったからといって薬物治療をやめたり、定期検診を受けなくなると再発し症状が復活することがあります。そういう病は「寛解した」「寛解状態」と説明されるのです。

うつ病でよく使われる理由

このように再発する可能性があり、治療を継続しなければいけない、もしくは状態を観察し続けなければいけない病に「寛解」という言葉を使われます。

うつ病も再発の高い病気です。ですから、「寛解」という言葉が使われるのです。症状が出なくなったからといって薬物治療をやめたり、通院を即座にやめると必ず再発しますし、長い間症状が出なかったからといっても再発することはありますから。

人によって使う人と使わない人がいる

とはいえ、人によって使う人と使わない人がいます。医者によっても使う人と使わない人がいるんですよ。寛解というと「治ったんだ!!」と気が緩んでしまう場合が多いので、まだ治療中ですと伝えたくて「いい状態をキープしていますね」という医者が多いです。

このように寛解=完治=治療は終わりって勘違いされがちなので寛解とは言わないことがあります。ですから、うつ病だから必ず寛解という言葉を使うわけではないので勘違いしないでくださいね。

また、症状が出なくなってから医師と相談し減薬をすすめて薬物治療を一切しなくても元気に過ごしている人に対し「完治」と呼ぶのか「寛解」と呼ぶのかは人それぞれの価値観によって違います。

薬物治療をやめても注意が必要だとココロに強く刻んでる人は「寛解」といいますし、「もう大丈夫!!治ったんだ!!」と強くおもっている人は「完治」といいます。

どちらが良いか悪いかなんてありませんが、私は「寛解」という言葉の方が好きですね。絶対に再発させない!!という覚悟が伝わってくるからですね。一瞬のスキも作らず、再発させないと考えているのが伝わってくるからです。個人的な意見ですけどね。

絶対に再発させないでね!とブリッ子風に応援する看護師の可愛い子

まとめ:知っておくことで心構えになる「寛解」

寛解という言葉の意味を分かっていただけたでしょうか?普段の生活ではあまり目にしない言葉だけに戸惑う方もいるでしょう。とはいえ、さほど難しい言葉ではないのですぐ覚えられますよね。

この言葉自体にはイロイロな思いも含まされています。特に私自身は使うときに思いを込めて使います。そういう人が多いと感じますので、この言葉の意味を覚えていただけると相手の思いを感じ取れるのでいいと思いますよ。

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