環境を変えることでうつ病がなおりやすいのか考えてみた

弱っている人へ
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うつ病をなおす方法ででてくる「環境をかえる」というワード。たくさんあるうつ病の治療や克服法の中の一つの方法として紹介されています。今回は、その環境を変えるという行為でうつ病がなおるのかモン介なりの考えをまとめました。

うつ病の治療方である「環境をかえる」とは

うつ病の本などを読んでいると環境をかえることでうつ病がなおる人がいると書かれているのを目にすることがあるでしょう。この環境を変えるというのは具体的には以下のようなものがあります。

  • 職場の部署を変える(配置転換)
  • 職場の事業所を変える(地域が変わる配置転換)
  • 職場を変える
  • 住んでいる家を変える
  • かよっている学校を変える

文字どおり環境を変えることになりますね。

環境を変えることでうつ病がなおる人のタイプは?

では、この環境をかえるという行為で実際にうつ病がなおる人がいるのでしょうか?これを判断するためにはうつ病になった原因をしる必要があります。

うつ病の原因が周りからの多大なストレスの場合、環境を変えることでうつ病が完解することが多いです。例えば、職場直属の上司が毎日のようにパワハラをしてきて精神的においこまれたの原因でうつ病を発症した方や、近所のママ友のモラハラの連続でうつ病を患ってしまった人などが該当します。

このように、自分がいろいろな努力でストレスに適応しようとしてもどうにもならないストレスがそこにあるときに、この対処法が効果を発揮するのです。ですが、それぞれにメリット・デメリットがありますから、よく考えて選択する必要があります。そのメリット・デメリットを次に説明しますね。

配置転換の場合は会社の規模やタイミングでできるかできないか決まる

職場の配置転換においては現在の業務に関係すること、もしくはあなたがすでに知識がある場所に配置転換されることが多いです。もしくは素人でも一から勉強することが許される場所に行くことになるでしょう。あなたがもし若手でしたらまだ定着した業務というのが少ないと思いますので比較的どこでもいける状態でしょう。

ですが、会社の規模によって配置転換はむずかしいことが多いです。そもそも配置転換の狙いはストレス源となる部分から離れる、もしくは影響を及ぼさないところに異動することですから、それが達成できなければする意味がありません。

会社の規模がちいさければ名ばかりの配置転換となり、結局ストレス源からはなれられないなんてこともあります。でも、大企業だからといって遠くに離れれるというわけではありません。大企業だと仕事が専門ごとに分けられていることも多く、簡単に配置換えできることが少ないのです。しかも、人員計画がキッチリと決まりすぎているためなかなか融通を聞かせてくれないこともあります。

規模がかなり大きく各都市に事業所を持っているような会社では違う事業所に異動するなんてスケールの大きい配置転換もあります。ただ、この場合は生活スタイルや生活空間が大幅に変わるためやるときはかなりの注意が必要です。

もし仮に現在の業務に近い仕事ができ、さらにストレス源からしっかりとはなれられるような配置転換先が見つかればデメリットはほぼありません。ぜひすぐにやってもらいましょう。

基本的に人事の方々はメンタルヘルス疾患の勉強をされているはずなので、そういうのを考慮して考えてくれると思います。

転職での環境変化を狙うときは「転職活動の負荷」に注意しよう

もし配置転換が無理ということになれば転職も視野に入れた方がいいでしょう。ストレス源からはなれれなければ結局そのストレスにやられてうつ病になり体調不良から脱却できませんからね。

ただし、転職を選択するときは「転職活動」が一番のネックになります。転職活動を経験したことがある人なら想像しやすいのですが、この活動かなり消耗します。なんだか品定めされるような面接ばかりだし、好条件の職場をみつけるのは至難の業です。

職場環境がよくても給料が劇的に少なかったり、通勤時間が長かったりとデメリット受け入れないといけないことがほとんどです。ですので、転職しようと決めた場合は、しっかりと現在の職場で働くことと転職して働くことを天秤にかけて検討しましょう。

できれば、信頼できる第三者に意見を求めたりするのがいいですね。

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住んでいる家を変える・学校などをかえるを行うときの注意点

サラリーマンやサラリーウーマンがこの対応をとるときは休養することが不可能な家に住んでいた場合でしょう。騒音をだす人が近くに住んでいたり、パワハラする近隣がいたりするケースは引っ越した方が楽になることがあります。

賃貸なら比較的現実味のある金額で引っ越せますが、持ち家や購入マンションなどだと引っ越すのは難しいでしょう。その場合は、もっている家かマンションを賃貸にだして違う場所の部屋を借りるなどの手段を用います。

そして、まだ児童や生徒の方々は通学先を変えるという手段で環境をかえることになります。いじめをする奴がいたり、変な先生がいたり、学級崩壊していたりするときは引っ越しをして学校を変える手段がとれます。

ただ、大学や専門学生の場合は編入先をみつけ編入試験を受けなければいけなかったり高額の授業料が帰ってこなかったりと考慮しなければいけないものが増えますね。

周りだけを変えれば治ると思うのは大間違い

このように環境を変えることは難しいながらも、やろうと思えばできることではあります。ですが、環境をかえればすべてOKと思っていると思わぬしっぺ返しを食らうので注意してください。

なぜなら、世の中どこにでも「変な奴はいる」からです。環境をかえた先にヘンな奴がいて同じようにストレス源になる可能性は十分あります。もう安心だと気をゆるんでいる時に攻撃をうけるとかなりのダメージを受けるので注意してください。

そして、じつは環境のせいでうつ病になったわけではなかったと後になって気づくパターンもあります。ストレス源をとりのぞくと次のストレス源が出てくることもあるのです。

そして、そのストレス源を引き寄せているのは実は自分だということも大いにあることを忘れてはいけません。それに気づいた場合は素直にうけいれて対策を考えたり、違う治療法を模索するのが賢明です。

まとめ:パワハラ上司が原因ならば、絶対に環境を変えよう

このように一言で「環境を変化させる」といえば簡単そうですが、実際にやるとなるとイロイロな障害がでてきます。この障害をしっかりとわかったうえで実行にうつすのがベターですね。

また、環境の変化だけですべてがうまくいかないこともあるというのは頭に入れておいてください。これを理解していないと、撃沈することになりかねません。

とはいうもののパワハラ上司がいた場合は、逃げれるようにしてください。絶対に負の遺産しかうみませんから。配置転換や転職のほかにも現在は労働法が整備されており司法の場でたたかうこともできます。

特にひどいパワハラ上司は何人もの部下をつぶしてきているので会社側もよくわかっているはずです。ですから、人事に相談しましょう。それでもダメな場合は、社外の人間に相談してくださいね。いまなら役所などでも相談にのってくれたり適任を紹介してくれますから。

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