うつ病患者が抱える「過食」という症状。あなたは正しい意味で伝えられていますか?

弱っている人へ
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うつ病になると起こる様々な症状。その中に過食というものがありますよね。うつ病を患ってから体重が増えてしまう人が多いため、「自分は過食になり体重増加になったんだ、、、」なんて悩むことがあります。結果、「過食をやめたいんです」と医師に訴える人も少なくありません。

ですが、この過食というものには注意が必要です。なぜかというと、過食じゃないのに過食だと思ってしまっている人が少なくないからです。過食というのは定義が主観的であり、客観的に把握していないことが多いものです。だって、「過食ってどこからが過食なの?」って聞かれたら、「ここから過食です」って答えられないですよね?ということで、今回は過食の定義について説明していきたいと思います。

訴えが問題になるとき

もう一度「過食です」と訴えたときに問題となるケースを確認しておきましょう。

問題になるのは「過食ではないのに、過食だと信じ込んでおり、過食を治したいと医師に訴えている」ときです。具体的にいえば

  • 一般平均よりも食べていないのに「過食だ」と強く信じ切っている場合
  • 元々低体重の人が標準体重まで増量しただけなのに「過食が原因だ」と決めつけてしまった場合
  • 容姿のコンプレックスにより食べる行為に罪悪感があり、少量食べるだけでも「過食だ」と訴えている場合

こうやって文面で読むと違和感に気付けるものです。ですが、自分の頭の中だけで考えている場合は、こういう状態に陥ることは結構な確率でおこります。

うつ病をわずらうと不安や恐怖が強くなるため、こういう負の思考が強くなることが少なくありません。明らかな体重減少が見られる場合は医師側も違和感に気付きますが、体重変化が微妙な場合は見過ごされることが多いので注意して欲しい話なんです。

過食の実例

じゃぁ、実際に過食ってどれくらい食べるとダメなの??って方へ、僕の過食の時の食事量を紹介しましょう。過食の時に食べたのは1食で以下のものです。

  • ご飯250g(どんぶりで大盛)
  • 豚の生姜焼き200g
  • サラダ200g
  • 唐揚げ200g
  • 冷奴300g
  • イカのげそ揚げ100g
  • 納豆1パック
  • 卵焼き(たまご3玉分)
  • ポテトチップス1袋
  • コーラ500ml
  • まんじゅう1個

こんな感じです。成人男性1日の標準摂取カロリーは大体2000~2500kcalと言われています。ですので、1食で一日分の摂取カロリーを食べている状態です。いやぁ凄い量ですよね、、、

このように1食で一日の摂取カロリー分を食べるようになってしまうと過食となります。

ちなみに成人女性の1日標準摂取カロリーは1800~2300kcalくらいといわれています。それを1食で食べるようなら過食です。逆にたくさん食べていていると思っていても、標準摂取カロリーくらいだったら過食ではありません。それで体重が増えていくなら活動量が少ない状態ですね。

(注:この基準は医学的なものではありません。記事下にある「追記:過食症の定義」の部分を必ず読んでくださいね)

過食になると起こること

僕の身長は173㎝です。過食が始まった当初、体重は80㎏くらいの時ですね。標準体重が68㎏くらいなのですでに太っていました。その後、どんどん体重は増えていき90㎏近くまで2か月くらいで増量しました。

このように過食になると短期間で体重が一気に増えます。目安としては2か月で10㎏くらい変化する状態なら過食だといえる状態ですね。2か月で5㎏くらいでも注意した方がいいかもしれません。

ただ、体重が増えたから食事をただ減らすのは問題です。なぜなら、休養に栄養は必要不可欠だからです。

ですから、まずは急激に体重が増えていることを「数値を明確」にして医師に相談しましょう。伝えるときは

  • どれくらいの期間で
  • 何㎏増量したのか

です。

<注意>
元々標準体重よりも10㎏くらい少なかった人なら無理して減量する必要性はありません。標準体重くらいなら、まずはそれ以上増量しないような食事になるように調整しつつ、体の回復を待つのがいいでしょう。無理な体重制限は拒食症の原因にもなりますし、反動で過食が酷くなることがあります。ですから、無茶は絶対に禁物です。

記録をつけてみよう

自分が過食かどうかを見極めるためには、記録をつけるのが重要です。食事量は主観的な感情が入りやすいものですので、正確な状態を把握しにくいからです。「あぁ、食べ過ぎ」って思っていても摂取カロリーでみれば全然足りていないなんてことが少なくないのです。

記録するのは

  • 食事内容
  • 体重

がいいですね。詳しく説明いたします。

食事

まず、食事の記録です。食事の記録をとる理由は「食べた量を把握する」ためです。3食や間食など口にしたものを記録しましょう。あまり厳格にやろうとせずに、アバウトに記録するのがおススメです。

完璧に記録しようとすると継続できなくなることが多いので、練る前か朝起きたときに思い出しながら食べたものをノートに書くのが良いでしょう。

レコーディングダイエットをご存知ならば食事を記録することで主観的だった食事を客観的にみることができる効果を知っていると思います。記録することで自分が何をどのくらいの量を食べているのが分かると思います。

体重

そして、体重を記録しましょう。体重を記録する理由は「摂取カロリー状況を把握する」ためです。これにより適切なカロリー量を摂取できているかを把握できます。具体的には

  • 体重が減ってきていれば「もう少し食べる」
  • 体重がかわらなければ「今くらいの量でOK」
  • 体重が増えてきているなら「食べる量を減らすか、質を変化させる」

という風にコントロールできるようになります。

これが必要なのは食べるものによってカロリーが異なるからです。たくさん食べてもカロリーがほとんどないような食べ物もありますし、逆に少量で高カロリーなものもあります。外観からはわからないものを計測するためには体重を記録するのが一番簡単なんですね。

過食だと訴える人の中には、大量に食べてもカロリーがほとんどないものばかり食べている人がいます。そういう人が食べる量を減らしてしまうと栄養失調になり体調が悪化してしまう可能性があるんですよね。

ですから、この記録は大事なんです。しっかりと客観的にわかるようにしましょう。

変化を確認しよう

この二つの記録をとることにより食事状況を把握することができます。後は変化を見るだけでOKです。急激な変化が起きているようなら対応をした方がいいですね。特に変化がないなら今の食事を続けましょう。

ただ、休養中は比較的太りやすい状態です。理由は「活動量が減ってしまうから」です。特に女性は、この増量を気にしがちです。敏感な人は1㎏くらい増えただけで慌ててしまうことがあるんです。

この微増を気にし、食事制限をすると体の回復がおそくなることがあるのを覚えておきましょう。スピーディーに回復するときというのは体重は増量することがほとんどです。短期間に回復するなら増量を覚悟する必要があるんですね。逆に体重を優先する場合は回復が遅くなると覚悟する必要があります。

うつ病治療中はスタイルより体調安定が優先だと僕は考えております。体調が悪いままでは生活が成り立たず、スタイルを気にするどころではないからです。元気になれば、また身体を動かしながらスタイルを整えることができます。体調が悪ければ運動ができないのでスタイルは整えられないのです。本当に望んだ体になりたいのなら、まずは体の調子を整えるのがいいですね。

とはいえ、むやみやたらに食べるのはダメですけどね。

まとめ:過食というものをしり、もう一度見つめ直そう

日本は飽食の時代になり太っていることが美しくないというイメージが出来あがりました。結果、女性たちは細く華奢な体にあこがれる傾向にあります。また、男性たちも筋肉質な体より細身な体を好む人が増えています。

その結果、食事に対する恐怖心が大きく、本来なら食べていい量を食べているだけなのに「自分は過食なんだ、、、これではダメだ、、、」といって無理な食事制限をしてしまう人が多くいます。特に、うつ病などの精神疾患を患っていると不安感やコンプレックス強化によって自分の今が気に食わない気持ちが強くなりがちです。

そういう負の気持ちが暴走しだすと、うつ病を回復させることが難しいです。特に栄養素は足りなくなると、体が急激に衰えてしまうため元気が一気になくなります。

そうならないためにも「過食だ」と思っている人は、記録をとりながら今一度自分の状態を見つめなおしてほしいと思います。そうすることで、今の辛い気持ちが少しだけ軽くなるかもしれませんよ。

追記:僕が驚いた「勘違い過食の実例」

今回の記事を執筆しようと思ったのは、栄養失調気味の人でも「過食だ、、、ツラい」と言ってしまう人が複数いたからです。全然栄養が足りていない状態のため、飢餓状態です。ですから、異常な食欲がでていました。でも、本人はその食欲が許せなく自分を罰する行動に出てしまい、自傷をしてしまっていたのです。

自分は大丈夫と思っている人ほど危ないことを知ってほしい。だって、僕のところで辛いといった人も自分が栄養失調だなんて初めは信じてくれませんでしたから。

一昔前はスーパーモデルにあこがれる若い女性が食事をほとんどとらないという社会問題が起こった時期もあります。必要な食事をしないため若年性の骨粗しょう症になってしまったり、脱毛に悩んだり、酷い時は拒食症になってしまうことが起きたのです。スーパーモデルたちも実生活では、同じような病気の状態で苦しんでいる人もいたんです。

今は、それほどニュースで取り上げられなくなりましたが、今でも細身にあこがれる人が多いのが現実です。特に女性に多い。だから、この記事を読んでくれたあなたも、一度自分の食事を振り返ってみてくださいね。体調不良の原因はむやみな食事制限にあるかもしれません。

追記:過食症の定義

本記事では過食の定義は「標準摂取カロリーを1食で食べること」としています。ただ、それだけでは情報が少ないと思いましたので、精神疾患である過食症の基準をご紹介しておこうと思います。

一般的に過食と呼ばれる病気は、アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル(以下:DSM」によれば

  • 精神性大食症(神経性過食症)
  • むちゃ食い障害(過食性障害)

に分類されます。ちなみに、どれも摂食障害の小分類とされています。簡単に区別するなら「代償行為ががあるかないか」でわけられます。

代償行為とは、嘔吐や下剤などで食べたものをすぐに排出することや、過度の運動や絶食によってカロリー摂取量のバランスを無理やり取ろうとする行動です。

精神性大食症は、この代償行為をする病となります。

精神性大食症の診断はDSMによれば以下のように実施されます。

DSM-IV-TRでは次の5項目を満たすと神経性大食症と診断される。排出行動が見られるかによって、排出型/非排出型に分かれる[10]。
A. 無茶食いのエピソードの繰り返し。無茶食いのエピソードは以下の2つによって特徴づけられる。
(1)他とはっきり区別される時間帯に(例:1日の何時でも2時間以内)、ほとんどの人が同じような時間に同じような環境で食べる量よりも明らかに多い食物をたべること
(2)そのエピソードの期間では、食べることを制御できないという感覚(例:食べることをやめることができない、または、何を、またはどれほど多く、食べているかを制御できないという感じ)
B. 体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。例えば、自己誘発性嘔吐;下剤、利尿剤、浣腸またはその他の薬剤の誤った使用;絶食;または過剰な運動
C. むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、少なくとも3カ月間にわたって週2回起こっている
D. 自己評価は、体型および体重の影響を過剰に受けている
E. 障害は、神経性無食欲症のエピソード期間中にのみ起こるものではない
病型
排出型:現在の神経性大食症のエピソードの期間中、その人は定期的に自己誘発性嘔吐をする、または下剤、利尿剤、または浣腸の誤った使用をする
非排出型:現在の神経性大食症のエピソードの期間中、その人は、絶食または過剰な運動などの他の不適切な代償行為を行ったことがあるが、定期的に自己誘発性嘔吐、または下剤、利尿剤、または浣腸の誤った使用はしたことがない

引用元:ウィキペディア 神経性大食症ページ

また、むちゃ食い障害の場合はDSMでは以下基準で診断されます。

A. むちゃ食いのエピソードの繰り返し。むちゃ食いのエピソードは以下の両方によって特徴づけられる[2]。
他とはっきり区別される時間の間に(例:2時間内に)、ほとんどの人が同じような時間に同じような環境で食べる量よりも明らかに多い食物を食べること
そのエピソードの間は、食べることを制御できないという感覚(例:食べるのをやめることができない、または自分が何を、またはどれほど多く食べているかを制御できないという感じ)
B. むちゃ食いのエピソードは、以下の3つ(またはそれ以上)を伴っている。
普通よりもずっと早く食べること
おなかがいっぱいで気持ちが悪くなるまで食べること
生理的な空腹を感じていないときに大量の食物を食べること
自分がどれほど食べるかを恥ずかしく思っているために、1人で食べること
過食した後、自分に嫌気がさしたり、抑うつ的になったり、強い罪悪感をいだいたりすること
C. むちゃ食いをしていることに対する非常に強い苦痛
D. むちゃ食いは、平均して、少なくとも週に2日、6カ月にわたって起こっている。
注:頻度を決める方法は、神経性大食症で用いられるものとは異なっている。閾値の頻度を決めるのに、むちゃ食いが起きた日数と、むちゃ食いのエピソード数のどちらを使うのがよいかは、今後の研究によって示されるべきである。
E. むちゃ食いをしても、不適切な代償行動(例:排出、断食、過度の運動)を定期的に行うことはなく、神経性無食欲症または神経性大食症の経過中にのみ起こるものではない。

引用元:ウィキペディア むちゃぐい障害ページ

見てわかるように、どちらも

  • 明らかに多い量を食べる
  • 食べることを制御できない感覚に支配されている

という状態であると病気と認定されます。

この「明らかに多い量」という認識に個人差があるため、勘違いが起きやすいのです。ですから、本記事では1食で一日の摂取カロリーくらいを食べたら過食ですよと述べました。

ちなみに、神経性大食症もむちゃぐい障害もうつ病と関係が深いことが分っています。うつ病が完解すると、過食症も完解することがあるケースもあるほど関係している部分はあるんです。

追記:様々な指標を知り標準を知る

今回は1日の標準摂取カロリーで議論を進めましたが、他にも指標となる数値はあります。それを簡単に説明していきますね。

推定エネルギー必要量(厚生労働省の情報)

厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会の概要」に各年齢における男女別の推定エネルギー必要量がまとまっていたので引用させていただきます。

参考表 推定エネルギー必要量 (kcal/日)
性別 男性 女性
身体活動レベル1
0~5(月) 550 500
6~8(月) 650 600
9~11(月) 700 650
1~2(歳) 950 900
3~5(歳) 1300 1250
6~7(歳) 1350 1550 1750 1250 1450 1650
8~9(歳) 1600 1850 2100 1500 1700 1900
10~11(歳) 1950 2250 2500 1850 2100 2350
12~14(歳) 2300 2600 2900 2150 2400 2700
15~17(歳) 2500 2850 3150 2050 2300 2550
18~29(歳) 2300 2650 3050 1650 1950 2200
30~49(歳) 2300 2650 3050 1750 2000 2300
50~69(歳) 2100 2450 2800 1650 1900 2200
70以上(歳)2 1850 2200 2500 1500 1750 2000
1 身体活動レベルは、低い、ふつう、高いの3つのレベルとして、それぞれⅠ、Ⅱ、Ⅲで示した。
2 主として70~75歳ならびに自由な生活を営んでいる対象者に基づく報告から算定した。
注1:活用に当たっては、食事摂取状況のアセスメント、体重及びBMIの把握を行い、エネルギーの過不足 は、体重の変化またはBMIを用いて評価すること。
注2:身体活動レベルⅠの場合、少ないエネルギー消費量に見合った少ないエネルギー摂取量を維持するこ とになるため、健康の保持・増進の観点からは、身体活動量を増加させる必要があること。

引用元:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会の概要」

これを見ることで、自分がどれくらいの摂取カロリーが必要かが分かると思います。ちなみに活動量は

  • 活動量Ⅰ:デスクワーク中心で通勤だけが運動する時間である人
  • 活動量Ⅱ:デスクワーク中心だけど通勤以外に運動する時間があったり、肉体労働もする人
  • 活動量Ⅲ:スポーツ選手や肉体労働メインの人

と判断してください。

体脂肪率

BMI

BMIとは「Body Mass Index」の略であり、日本では体格指数と言われます。BMIは、この体格指数が22の時に標準体重だと言われています。計算方法は簡単で

体重(㎏)/ (身長(m)×身長(m))=BMIとなります。

身長1.7m(170㎝)で体重60㎏なら、60/(1.7×1.7)で約20.8です。標準よりちょっと痩せている状態といえるでしょう。

ちなみに、日本肥満学会の2011年判定基準では

状態 指標
低体重(痩せ型) 18.5以下
普通体重 18.5以上、25未満
肥満(1度) 25以上、30未満
肥満(2度) 30以上、35未満
肥満(3度) 35以上、40未満
肥満(4度) 40以上

とされています。

さらに、BMIでの標準体重を知りたいときは

身長(m)×身長(m)×22=標準体重

となります。

1.7m(170㎝)の場合は、1.7×1.7×22⁼63.58となり約64㎏が標準体重となります。

追記:過敏かつ過剰に過食だという人の特徴

過敏、かつ、過剰に過食だと主張する人は以下のような特徴があります。

  • 体形に自信がない
  • 体形にコンプレックスを持っている
  • 過去に体形について酷い指摘を受けたことがある
  • 過去に細いことを過剰に褒められたことがある
  • 痩せていないと受け入れられないと思っている

意外にも痩せていることを褒められることがある過去がある人も、過食に敏感に反応します。「今の自分が認められないのは太ったからだ」という過度な決めつけが強くなっている状態です。

確かに痩せていると「すごい」とか「きれい」と言われることが多いです。ですが、それで健康だとは言えないことを忘れてはいけません。

追記:モデル体型で失うもの

モデル体型になろうと無理な食事制限をすると失うものは健康です。特に若い時に無茶な食事で痩せている人ほど高齢になった時に反動で不健康になる傾向にあります。

また、筋肉量が少なすぎるため体力の減少も著しく、老化を早めてしまうことにもなります。

長いことモデル体型を維持している女優さんや歌手は、あなたが思っている以上に筋肉質で栄養バランスの良いものを食べています。それを仕事しながらやるのは結構難しいということを知っておいて欲しいと思います。

何より、お金がかかりますからね。

追記:ぽっちゃりが最強

嫌われがちな、ぽっちゃりですが健康面でいえば最強です。

例えば

1月1日、米疾病対策センターが医学誌に発表した最新のレポートが波紋を呼んでいる。その内容は、肥満指数(BMI)が25~30未満の「過体重」のグループのほうが、BMIが18.5~25未満の「普通体重」のグループよりも死亡リスクが6%も低いというものだ。そもそもBMIとは最も病気になりにくい理想体重を22に設定したものであり、その前提さえ崩れかねない結果が出たのだ。

引用元:NEWSポストセブン 記事

とか

2009年に発表された、東北大学が宮城県内の40歳~79歳の男女約4万5000人を調査し、肥満度と平均余命の関係を割り出した研究だ。肥満度は「BMI(肥満指数)」で測られる。計算式は「体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗」で、基準値は22である。「やせ」(BMI18・5以下)、「標準」(18・5~25未満)、「太りすぎ(25~30未満)」「肥満」(30以上)の4つのグループに分けて、11年間追跡調査した結果、BMI25~30未満の「太りすぎ(小太り)」の人が一番長生きをしたことが分かった。以下に40歳の人の平均余命のランキングのデータを紹介しよう。

1位「小太り」 男性40.5年 女性47.0年

2位「標準」  男性38.7年 女性46.3年

3位「肥満」  男性37.9年 女性44.9年

4位「やせ」  男性33.8年 女性41.1年

つまり男女とも「小太り」が一番で、「標準」「肥満」「やせ」の順番で続き、「小太り」の人は「やせ」の人より6~7歳長生きするのだ。同時期に厚生労働省研究班が約5万人を対象に行った調査でもまったく同じ結果が出た。

引用元:Jcastヘルスケア 「小太りは長生きするってホント?」

もちろん反対意見や違う指標では標準体重がいいという意見もあります。中年までは標準体重で高齢になったら小太りが良いとJcastの記事も述べています。ですが、やせ形が健康にいいいうのは聞いたことがありません。その点をしっかり押さえておいてくださいね。

また、災害や遭難などのトラブル時に一番長生きするのは「太った人」です。なぜなら、生命維持エネルギーである脂肪があるから。そう考えると脂肪も少しは好きになれませんか??

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