うつ病患者を苦しめる「どうせやるならちゃんとやろう」という考え

うつ病の治療関係

階段で倒れ込み苦悶の表情をうかべる男性

うつ病をわずらいやすい人は几帳面で頑張り屋さんが多いのは周知のとおりです。うまいこと手を抜けないし、無駄な部分に力を注ぎすぎる傾向もあります。

そんなうつ病患者をくるしめるのが「どうせやるならちゃんとやろう」というワード。なぜ、この言葉がうつ病患者を苦しめるのか説明しましょう

うつ病患者は完璧主義が多い理由は2つ

まず、うつ病患者に完璧主義が多い理由を説明しましょう。基本的にうつ病になる人たちは自分を追い込みすぎた人たちが多いです。

ですから、もともとうつ病になる確率が高い人は完璧主義な人なのでうつ病患者の中には完璧主義がおおいという結果になるのです。では、なんで追い込みすぎてしまうのでしょうか?

それは以下の2つの理由があるのです。

(補足:昨今、増えてきた新型うつ病という人達はちょっと違う傾向があるので今回はうつ病に含みませんね)

こだわりが強い個性で成長してきた実績がある

うつ病患者はもともと強い向上心をもっている人が少なくありません。そして、その人たちは厳しい目標を設定し、ひび自分を追い込むことで成長を続けてきた人たちなのです。(私は違いますけど、、、、)

人は学習機能があるため、やればやるほど習得することができます。だから、きっちり完璧においこめばどんどん成長します。

特に若いころは多少の無理は全然問題になりませんから、かなり無理な追い込み方をするものです。そして、劇的に成長する。この経験があだとなり完璧主義がひどくなっていくケースがあります。

完璧にやればやるほど、追い込めば追い込むほど成長できると自分の頭にすりこんでしまうと、結果が出なくなったときにどんどん完璧な仕事をしなければならないと追い込み始めます。

そのため、完璧主義がどんどんひどくなるのです。

不安や自信喪失からくる完璧主義

一方、向上心が高い人だけが完璧主義になるわけではありません。自分に自信がなかったり、日々不安になやまされている人も実は完璧主義になりがちです。

こっちの場合は着眼点が自身の成長ではなく、自分のダメな部分に意識が強くいっています。そのため、少し注意されたり失敗したりすると自分の無能さに落胆することになるのです。

ですが、自分のこのダメさ加減をどうにか改善しなければならないと思っています。そうなると、失敗しないように注意されないように完璧主義になっていってしまうんですね。

でも、どんなに完璧にやっても何か注意されたり指摘されたりするのは回避できません。これをしょうがないんだと諦めれないと、どんどん自分を追い込んで完璧主義を強くしていってしまうのです。

どっちのタイプか見分ける方法(追記2017.3.11)

上記の二つの理由が自分に当てはまるかわからない。って人のために、簡単な見分け方をご紹介しますね。

  • 「もっともっと!!」と意欲が強い感じが「こだわりが強いパターン」
  • 「まだまだ、、、」と悲観的な感じが「不安や自信喪失パターン」

です。どうですか?あなたは、どっちですか?もう少し詳しくいきましょう。

何かに取り組み始めたときに

  • 「もっともっと」とか
  • 「さらにさらに」とか
  • 「たくさんやりたい!!」
  • 「たりない!!」

って思う人は「こだわりが強いパターン」です。

そして、

  • 「まだまだダメだ、、(これじゃ許されない、とか、認められないと思う<まだまだ>」
  • 「これじゃ何もできていないのと一緒(他人の価値基準)」
  • 「~であるべきなんだ。そうでないといけないんだ、、、(不安からくる必死感」
  • 「~しなければならない。そうしないと飽きられられるんだ、、、(自信喪失からくる絶望感)」

って思う人は「不安・自信喪失パターン」になります。

自分を信じる力が強く、成功体験も多い。だからこそ、完璧に頑張りすぎるのが「こだわりパターン」です。

そして、自分を信じられなくて、できているのにできてないと思いがち、さらに、成功体験が少なく、批判がこわいのが「不安・自信喪失パターン」といえるんですね。

あなたはどっちのタイプでしたか??

「どうせやるならちゃんとやろう」が苦しめる訳

このようにうつ病をわずらった人が完璧主義が強い傾向にあるのは、上記2点の理由によるものです。

そして、陥るのが「どうせやるならやんとやろう」というジレンマです。言葉自体はさほど強烈でもなければ、追い込みそうな雰囲気はありませんよね。

むしろ、余裕のある優しい雰囲気な気がしますが、うつ病患者にはそうは伝わらないのです。

求めるレベルが高すぎる

なぜ、うつ病患者には「どうせやるならちゃんとやろう」というのが苦しいワードになるのでしょうか。それを解くカギは患者自身が求めているレベルに問題があります。

向上心が高いタイプのうつ病患者は、この「どうせやるならやんとやろう」と聞くと自分の求めている高い目標を掲げてしまいます。ですが、うつ病をわずらっているのですから達成するのは難しい。だって、カラダ動かないですから。

だから、苦しくなるのです。やりたくてもできない。自分がダメになったように強く感じてしまいツラさが倍増するのです。

「やらなければならない」が自分を追い込む

そして、自信がないタイプのうつ病患者は「どうせやるならちゃんとやろう」と聞くと「自分はいまのままではダメだから頑張らなければならい」と自分を追い込みだします。

そうなると自分じゃできない目標を掲げては、達成できずに苦しむことになるのです。そんなん目標下げればいいじゃんって思うかもしれませんが、それはむずかしいことなんです。

なぜなら、その高い目標が「標準」なんだと強くおもっている人がおおいから。このタイプの人達は実際はけっこうレベルが高い人が多い割に自信がないので内向的な傾向があります。

諦めるココロがうつを小さくしてくれる

「どうせやるならちゃんとやろう」というのは小さい時から耳にタコがでいるくらい言われ続けてきたものでしょう。でも、その真意はやる気のない奴にちゃんとやれよ!と注意するために使われてきたものです。

ですから、本来は真面目で猪突猛進な人できている行動なんですよね。まずそれを理解するのが重要です。

そして、いま自分が実行しようとしている目標が「高すぎる」ということを認識する必要があり、その高すぎる目標は必要ないと思えるようになると人生は楽になります。

必要ないと思えない人は、「できない」と諦めるココロがあなたを救うことになるとおもいます。諦めるというワードはネガティブな意味でつかわれることが多いですが、前向きに諦めることは精神の安定には重要な役割を示します。

いっている意味が分からないという人には、ぜひベストセラーとなった陸上の為末選手のこの本を読んでほしいとおもいます。

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この本は賛否両論ありますが、頑張りすぎる人には大事なバイブルとなる本です。どんなに頑張ってもできないことがある知ることで人は幸せを手に入れれるのです。

まとめ:自分のできる範囲をしり、必要最低限をしると楽になる

不甲斐なくおもってもいいです。自分がダメだと思ってもいいんです。それでも頑張り続けたなら今の状態を受け入れましょう。

受け入れることで自分のできる範囲をしりましょう。その範囲で動いていけばいいのです。その範囲で「どうせやるならちゃんとやろう」を実践してください。そうなれば苦しむことはありませんから。

ただ、一般的に周りがもとめる必要最低限を知っておく必要はありますよ。それを知らないとただのわがままになりますからね。必要最低限をしり、今の状態がどんなものかを受け入れてできる範囲で行動する。

この繰り返しがうつ病を小さくし、自分の人生を豊かにする行動になりますから。

 

 

コメント

  1. もとぽん より:

    こんにちは〜。
    完璧主義に陥る理由について説明されていましたが、自分がどちらのタイプなのか分かりません。どちらも当てはまるような気がします。でも、どちらかと言えば、自信がない、不安タイプかなぁと思います。

    簡単に見分ける方法ってありますか?

    自分ができる必要最低限のことに最善を尽くすという点は、納得です。

    考えさせられる記事をいつもありがとうございます!

    • モン介 より:

      もとぽんさん、コメントありがとうございます!

      簡単に見分けるには
      「新しいことに対して自信があるか、ないか」でわかります。
      自信があるタイプは「こだわり型」、ないのが「不安・自信喪失型」ですね☆

      記事内容にも見分け方を盛り込んでみました!
      もう少し詳しく書いております☆
      もしよければ、よんでみてくださいね☆

      • もとぽん より:

        モン介様、返信をありがとうございます

        分かりました!私って新しい事に対して自信のない、不安、自信喪失型ですね〜。すごく変化に弱いですもん。

        追記の記事もありがとうございました。ヽ(´▽`)/

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