うつ病の症状と糖質はかなり深い関係があるって知ってますか?

豆知識
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うつ症状の不安や焦燥感は本当に苦しめられる症状です。訳もないのに不安になり、切羽詰まった状況でもないのに焦りツラい思いをする。経験した人はわかりますよね。本当に嫌な感覚です。

でも、この症状があなたが日頃食べているものが原因だと知ったらどう思いますか?

知らない人がまだまだ多いことなのですが、実は糖質とうつ病の症状はけっこう深い関係があるんです。今回は糖質がなぜうつ症状を引き起こすのかを説明していきましょう。

うつ病のツラい症状は自律神経がカギを握っている

あなたの不安や焦燥感はいったいどこから来るか知っていますか?

たくさんある原因の一つは自律神経によるものだといわれています。自律神経というのは自分の意思とは関係なく自立して働く神経のことを指します。そして、この自律神経というのは二種類の神経があるのです。

活動をつかさどる交感神経

まず交感神経から説明していきましょう。交感神経とはあなたのカラダを活動的にしてくれる神経です。

この神経が優位になると心臓の鼓動がつよくなり血管が収縮。いつでも動きだせるようにカラダを調整します。

本来、危険に直面したときに戦うか逃げるという行動をできるようにするために発達した神経だと言われています。ほら、原始時代とかは周りが全部敵だらけな生活でしたから。

ただ、この交感神経は強くなりすぎると心臓の鼓動が必要以上に早くなります。そうなると心臓や血管が負荷に耐えきれず苦しくなってしまいます。これが動悸といわれるものです。

怖い先生に怒られたときなどに体験したことがあると思います。お化け屋敷で突然驚かされたときも心臓がドキドキして口から飛び出そうになりましたよね?

あれは交感神経が強くなりすぎたときです。さらに、この時は危険から逃げるために頭の中は危険な予想が頭をかけめぐります。そう、これが不安や焦燥感の正体です。

実は不安や焦燥感は自分のみを守るために生まれたものなんですね。それに苦しめられるなんて本末転倒ですけどね。

休養をつかさどる副交感神経

そして、交感神経の逆の役割になるのが副交感神経です。この神経はカラダを休息させ組織の修復や入れ替えを活発にしてくれる神経です。

この神経が優位になるとカラダを休めようとするため血管が広がり、心臓の鼓動がゆっくりになります。交感神経によって緊張状態であったカラダを開放してリラックスさせるのです。

交感神経が優位なときはカラダを酷使しているためどんどんダメージを蓄積してる状態です。その状態からカラダを守り、また戦えるようにメンテナンスするのが副交感神経の役割なんですね。

ですが、副交感神経が優位になりすぎると問題もでてきます。まず一つ目はやる気の喪失です。カラダをリラックスさせる神経ですからカラダは動く準備ができません。

その状態で無理やり動こうとしても倦怠感を感じるだけで何もできません。ちょっとしたことがめんどくさくなるのです。よって、全くやる気はでないですね。意欲のかけらもありません。

その状態が長く続くと今度は不安感や焦燥感が出てくるようになってきます。実は、人間のカラダというのは刺激を受けていないとバランスをとれなくなる性質があるのです。

心理学の世界では禁忌とされている心理実験がそれを証明したことで有名です。人間を個室に閉じ込め、衣食住に関しては何不自由ない生活をさせる代わりにカラダに加わる刺激を全部遮断しました。

何かを触るのもなし、なにかを見るのもだめ、音もない。人間はこのような状況にさらされると一日と持たずに幻聴や幻覚をみはじめ精神をむしばんでいきます。

このようにストレスが必要レベルよりも低い状態で推移すると人はバランスを崩し不安や焦燥感をていすることになってしまうのです。

うつ病をわずらうとどちらも調節できなくなる

交感神経も副交感神経も十分な活動レベルが必要なものです。そして、それぞれが抑止力となりバランスをとらなければ暴走し苦しい症状をあたえる神経です。

ですが、うつ病をわずらうとこのバランスがめちゃくちゃになり、どちらも調整できなくなります。

そのため、不安感や焦燥感になやまされることになるのです。

糖質と自律神経の関係性

ここまでで、うつ病の症状である不安や焦燥感が自律神経に深く関係することを理解してもらえたと思います。では、次に糖質と自律神経の関係性を説明していきましょう。

実は糖質の摂取の仕方を間違えると自律神経のバランスを簡単に崩してしまうことになるのです。

糖質を摂取すると副交感神経が優位になる

人は糖質を摂取すると基本的に副交感神経が優位に働くようにできています。なぜなら糖質というのは即座にエネルギーにできる栄養素でありカラダの修復には重宝されるものだからです。

さらに、運動中など交感神経がバリバリに働いている時は運動で糖質は消費されますが、日頃甘いものを食べるときというのは運動をしているときではありませんよね。

デスクワーク中につかれたからとチョコレートをたべたり、三時のおやつにアイスを食べたりするのがおおいです。よって、交感神経の活動レベルがさほど高くないために、カラダの修復用に使おうとカラダは動くのです。

糖質をとりすぎると血糖値が急激にあがる

そして、昨今の糖質摂取は吸収の早いものが多いのが特徴です。お菓子に含まれる糖質はかなり吸収がはやいものばかり。

ご飯などの穀物も精製されているものを食べるため吸収スピードはかなり速いです。そうすると、人間のカラダは血糖値が高い状態になります。

血糖値とは字のごとく血の中の糖分の値です。血液に占める糖の割合が急劇にあがるのです。

インスリンホルモンが血糖値を急激に下げる

糖は即座にエネルギーになる優秀な栄養素ですが、消費されないと血管を傷つけてしまうという悪さをしでかす奴でもあります。

ですので、血糖値があるラインより高くなるとカラダを守るためにインスリンというホルモンが分泌され、血液中の糖分を貯蔵したり、脂肪に変えたりして血糖値を調節するのです。

ですが、急激に血糖値があがると下げる作用が間に合わずどんどん血糖値があがります。するとカラダも頑張って下げようとするためたくさんのインスリンホルモンを分泌するのです。

必要以上に血糖値が下がって緊急信号がでる

結果、インスリンホルモンは必要以上に分泌されてしまうことになります。そうなるとどうなるでしょうか。実は、必要以上に血糖値を下げてしまうことになるのです。

もう、やりすぎちゃんですね。そうなると、今度は違う意味でカラダが危険信号を発します。人のカラダはある一定の血糖値を保っていないと正常に働くことができません。

ましてや脳みそは糖質から作られるブドウ糖という栄養素しかエネルギーとしては使えないのです。これは大問題。

こうなると今度はカラダが貯蔵した糖質をエネルギーとして取り出せるように動きだします。

血糖値を上げるために交感神経が優位になる

実はこの役割を担うのが交感神経なんです。落ちすぎた血糖値を上げるために必要なホルモンは交感神経が優位になって放出されます。

さらに、交感神経を優位にする作用があるホルモンの分泌も活発になるため交感神経がかなり強くなります。

これは空腹時にイライラしてしまうのと同じ原理なんです。空腹時というのは血糖値が低い状態です。それを何とか貯蔵している糖質で賄おうと交感神経が優位に働いているのです。

ですから、イライラ、ピリピリしているんですね。

糖質によって無駄に自律神経が刺激される

このように糖質による急激な血糖値の変化によって自律神経は無駄に刺激され交感神経と副交感神経を行ったり来たりすることになります。そうなると自律神経はバランスを失い、正常な動作をとることができにくくなるのです。

そうなってしまえば、自律神経は暴走することになり時には交感神経が優位になりすぎて不安や焦燥感を強める症状が出ることになります。

また、時には副交感神経が優位になりやる気の喪失や意欲の減退を招いてしまうのです。

これが糖質と自律神経の悪い関係なんですね。

糖質は必要なものだが急激に摂取すると悪影響がでる

とはいうものの、糖質は悪い側面しかないわけではありません。ボロボロになった組織を回復するにはたんぱく質だけではなく糖質も必要になっていきますからね。

問題になるのは吸収の早い糖質を大量に接収することによる血糖値の暴走です。それさえさければ糖質は必要な栄養素です。

話しは脱線しますが、昨今ははやりの糖質制限の先生の中には「糖質は悪だ」とか「糖質摂取は0にしてもいい」といいはっている人もいますが、それは生活スタイルによって変わるので注意が必要です。

通勤・通学でほぼ運動をしないうえに、日常的にデスクワークしかしない人はたんぱく質から糖質を生成する「糖新生」という機能とケトン体と呼ばれるものの再利用で日常生活はまかなえることは事実でしょう。

でも、肉体労働をしている人はもちろん、趣味で運動をする人は毎日ある一定の糖質を摂取しないとカラダを壊すことになります。

かくいう私も糖質ゼロを妄信し実践したことがありますが、糖質不足による貧血で倒れたことがあります。その時運ばれた先の先生には「この生活スタイルでは糖分接種は必要です」と怒られたことは忘れもしません。

糖質を摂取するときは吸収が遅い形をとること

ということで糖質をとるときは吸収の遅いものを選ぶようにしましょう。判断の基準は精製されていないものを食べるようにすること。

お米だったら雑穀にすると糖の吸収は遅くなります。パンなら全粒粉。イモなら皮付きを選びましょう。そして、大量に食べないこと。

たくさん食べなくてはいけないときは少量を複数回に分けて食べることをおすすめします。激しい運動をする人は一日5回に分けておにぎりを食べる人もいますからね。

また、精製されていない穀物を選べないときは野菜を食事にプラスし食事の最初に食べるように心がけるだけで糖質の吸収は穏やかになります。そうすれば自律神経の暴走も抑えられますよ。

最近では糖質の吸収速度を示すGI値というのを表示しているものが売られていることもあります。このGI値というのは高ければ高いほど吸収速度が速いことを示しています。

SOYJOYとかは低GI食品なのでおやつや軽食に進められていますよね。

まとめ:糖質は付き合い方が大事

糖質はカラダにとって大事な栄養素です。昨今の研究では糖質を抜きすぎると認知症になりやすいというデータもあります。ただ、付き合い方はよく考えた方がいいですね。

値段が安いからと精製された穀物などから大量に糖質を摂取すると自律神経のバランスを崩す結果になってしまいます。そうならないためにも、吸収の速度が遅くなるような対策をしていきましょう。

GI値を参考に食材を選ぶと厳密に考えられるのでいいですが、規則が厳しくなりがちです。ですから、ご飯少なめおかず多め、食事の最初はサラダからと覚えておいて、ゆるく簡単な方法で急激な糖分接種をふせぐことを推奨します。

糖質の吸収をコントロールできれば、あなたのうつ症状も軽くなっていきますよ。

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