読者の方から、「過去にメンタルヘルス疾患の診断を受けたが治療せずに元気になった。そのまま普通に生活をしていたが、最近急激に元気になってしまうことが起きるなど変な不調がおきる。これは以前診断してもらった病気なのだろうか?ネット検索すると別の病気のような気もするし、、、」という相談をいただきました。
これについて、お答えしていきたいと思います。
【答え】過去の診断名は当てはまらない可能性がある
過去に診断をうけていたとしても現在の不調と繋がっているとは限りません。同じような症状であっても原因は別の場合がありますから注意が必要です。
特に別の症状がでているようなら、別の診断名がつく可能性が高いことを覚えておいてくださいね。
不調がある場合は受診が必須
感情というのは時と場合によって大きく揺れ動くものですよね。驚くくらい元気になることがあったり、信じられないくらい落ち込むこともあるでしょう。
詳細な状況がわからなかったので予測の範囲をでないのですが「自分自身が心配になるくらい元気があふれて止まらなくなってしまった」状況かと思います。
これによって生活に支障がでてきているなら、まずは病院を受診することが大事でしょう。特に「信じられないくらい元気になった」状態から「絶望するくらい元気がなくなる」という状態を繰り返す状態であれば日常生活には大きな支障がでてしまいます。
そのような状態なら必ず受診が必要で医師に診察してもらいましょう。自分でコントロールできる範囲であれば、自助努力で経過を見るのも手ですが、心配が募るようなら一人で悩まないで相談することが大事です。
お住いの市町村などに相談窓口があるケースもあるので受診する前に相談するのも一つの手ですね。
過去の診断名と今は違うこともある
過去にメンタルヘルス疾患の診断名があるかたでも、長期で治療しておらず別の症状がでていれば診断名が変わることがあります。特に症状が違えば診断名もかわるでしょう。
治療を続けていくうちに診断名が変わるなんてこともありますから、長期で治療をうけていなかったら変わる可能性は高いです。
診断名が変わるといわれると「なんて曖昧な病気だ」と感じるかもしれませんが、メンタルヘルス疾患というのは色々な要因が絡み合って発症しているものです。そのため、強くあらわれる症状も変化していくこともあり、変化があれば診断名も変わってくるのです。
新しい内臓疾患の影響でメンタルヘルス不調に陥るケースもあるため、気分の乱高下が起きたとしても必ずしも心理的な要因だけが原因になるわけではありません。
心配であれば全身を検査してもらうことが大事です。
一人で悩まず専門家へ相談しよう
メンタルヘルス疾患は判断に迷う人がおおいです。やはり「精神病」に対するイメージがあまりよくないからかもしれませんね。一人で悩んでいる人も多いのが現実です。
ただ、一人で悩んでいても不調が強くなるばかりです。調べれば調べるほど不安が増して苦しくなってしまうかもしれません。そうならないように、まずは専門家に相談しましょう。
ちょっと相談するだけで、苦しさが減り回復の兆しがみえることもあります。暗いトンネルを一人で歩くのは恐怖しかないですよね。そうならないように周りの力を頼っていきましょうね。