2016/06/29

うつ病を患ったことがある人は出世は諦めないといけないというウソ

通勤時に足早に行き交うビジネスマンたちの姿がみれる地下鉄の通路

サラリーマンをやっていてうつ病になってしまった人は今後のことが何よりも心配だと思います。病気が治るのかという率直な不安のほかに、仕事に復帰したとして出世は諦めなければいけないのか。という将来的な絶望。

ちまたにはいろいろな情報がありますが、断然多いのはうつ病を患ったことがある人は出世「できない」という文言。これが本当かどうか知りたいですよね。そんな話を今日はしたいと思います。

うつ病患者でも出世はできます。

簡潔に答えをかくとこうなります。「出世はできますし、している人は沢山います。」

世の中ではうつ病を患っている人のことはあまり知らないことでしょう。私もうつ病になった当初、この病気を患っている人など知らず、おのれだけ落ちてしまったと感じてしまった記憶があります。

何よりも情報があまりないのですよね。ネットでブログをやっているうつ病患者さんとかは治療中で苦しい最中の人が多いですし。私治りました!!って人はあまり見ない。

リアルの世界でも「いやぁ私、うつ病なんですよぉ」なんてひょうきんな感じでカミングアウトする人はいません。なにより、うつ病に対してネガティブイメージが強くある現在では、なかなかカミングアウトしないでしょう。そんな事情があるためあまり知らない人が多い。

ですが、実際に自分がうつ病を患ってみると治療をともにする人とかかわる機会が増えます。そうすると様々な経緯の人がいることがわかります。そんな中で驚いたのは「意外と治療がうまくいって治る人が多い。」ということと、「その後、会社でうまくいって出世する人がもいる」という事実があることでした。

ただ、どのレベルで出世するかというのはよく知っておいた方がいいと思いますので、これから説明しますね。

大企業で役員クラスになるのは無理です

まず、東証一部上場しており規模が大きい大企業。このような会社の中で役員クラスまで出世するというのは、「まず無理」です。

そんなんわかっているよ!(怒)って声が聞こえてきそうですが、イメージしやすいようにしっかりと説明しておきます。

理由としては、大企業の役員クラスは化け物クラスに実績を上げ続けている人がなります。そう。常に何かしらの結果を出し続けている人がなるのです。これは、化け物ですよぉ。どんなに地獄のような場所でも結果を出す。同じ人なのか?と疑いたくなるようなくらい信じられない世界に生きている人々です。

ここで重要なのは、能力の違いではありません。「結果を出し続けている」という事実です。この事実の積み重ねが大企業の役員になれる理由です。

その点、うつ病を患ってしまうと必ず治療期間が発生してきます。そのため、「結果を出せなくなる期間が月単位で発生してしまう」ということが問題となります。

いかに能力があっても、結果を出せなくなった人は出世をする機会は減ります。誰を出世させるかと考えるときに「結果を出し続けてきた」人間を出世させるのは間違いありません。大企業で役員になる人は結果の出力レベルが違います。月単位で結果を出せなくなった人には比較する時点で結果が足りないのが現実なのです。

よって、うつ病になったから出世ができないというのではなく「結果が出せない期間がでるために」出世ができなくなるととらえるのが正しいと私は思います。

ここで誤解してほしくないのですが、このようなスーパースターたちも心の病にかかることは多々あります。あまり表に出てこないだけで、実際には病んでドロップアウトする直前まで行く役員は沢山いるのです。

基本的には業績不振によるトップの交代と報道されることが多いので一般の人はあまりしりませんが、実は心身を病んだため業務を水穀できなくなったなんてことが真実だったりするものです。

大企業を含め、中小企業でも部長クラスになる人はいるという事実

じゃぁ役員になるのは無理なのはわかった。現実的にどのクラスまで出世できんです?って言葉が聞こえてきます。そんなに慌てないでください。いま、ご説明します。

私の知り合いの中には大・中・小企業すべて含め部長クラスまでなる人は存在します。この人たちに共通するのは趣味が仕事って人たちです。病気を患い、うつ病に苦しみ、人生を振り返り、今後をよく考えなおしても自分には仕事を遂行するのが性に合う。遊んでるよりもいいんだ。という人たちですね。

確率的には大企業の部長まで出世するのはかなり稀です。なぜなら、それぞれにレベルがあるからです。規模を基準に考えると一般的に大企業の部長クラスは、中小企業の役員や社長クラスの仕事を遂行することになります。

一応補足しておきますが、大企業がすごくて、中小企業がダメって話ではありません。あくまで規模の話になります。大企業は部署クラスで中小企業の売り上げを上げているところは沢山あります。そうなると、目を通さなければいけない数値情報は圧倒的に変わるという話です。采配権限も大きくなり、責任は大きくなるということです。

それだけの遂行能力とストレス耐性、さらには出世するに必要な結果を出力するには能力だけでなく時間もかかります。病を患い一度立ち止まった人にとって何より厳しいのは時間という制約だと思います。

その点、小企業だと競争する人材が少ないところもあります。業務負荷が大きくても人材が少ない場合、結果を出すチャンスは沢山巡ってきますからね。

中小企業では役員になる人もいる

そのような理由で、中小企業ではチャンスが巡ってくることが多いです。そのため結果を出す機会も多くなります。うつ病を患った後でも治療がうまくいき戦線に復帰。結果を量産することができれば中小企業での役員も夢ではありません。実際に、そのような人を見たことがあります。

ただし、この人は病を患った時点で将来役員になるだろうと会社に期待をかけられてきた人という裏話がありましたが、、、、。

そもそも、病を患う時点で会社にどれくらい貢献してきたかにもよります。そういう人は、年齢が高い時にうつ病になったとしても、その後の出世がしやすい傾向にあります。

じゃぁ結果をさほど出さずにうつ病になった若手は出世できないのかというとそういうことはありません。若手の場合、サラリーマン生活がまだたくさん残っていますから結果を残すチャンスはおおくあります。そのチャンスをものにできるように病との寄り添い方や、治療を前向きにとりくんでいけば出世することは可能です。

サラリーマンが出世できるかは総合力

このように会社が社員を出世させるには結果が重要となります。一番わかりやすいのは会社の売り上げにどう貢献したかどうか。という結果ですね。この結果を出せる人材は評価されやすい。営業なんかが最たる例です。ものをどれだけ売ってきたかはすぐわかりますからね。

また、工場などで実際に製品を作っているところも結果を出しやすいですね。一つの製品を作るのにいくら削減できたなど、金額を出力しやすい。そういう立場にいる人は数字をアピールするのがいいでしょうね。

とはいえ、そのような数字のアピールだけで社員の出世が決まるわけではありません。出世するということはマネジメントが主の業務になるということ。ともなれば、コミュニケーション能力が重要視されることも少なくありません。

他部署との折衝を、そつなくこなし続けれればそれも結果として認識されます。職員の評価方法を新しく作った人事担当者も数値化できなくても評価される部分でしょう。

このようにサラリーマンの出世は総合力が勝負となります。平社員ではワンマンでの結果が注目されますが、少しずつ結果を出力していったら次は、チーム力向上の技術をアピールすること。

そう考えれば自分の長所を存分にアピールし会社に貢献すれば出世はできることになります。うつ病を患う人は完璧主義だったり、ルールを守るなど真面目な人が多い。そういう人はから回りさえしなければ結果を出せる人であることが多いです。

うつ病に対する会社の評価

このように出世するかどうかは「結果、もしくは、会社への貢献度」がものをいうのをわかってもらえたと思います。じゃぁ、うつ病になったことに対する会社の評価はどうなのよ?って思いますよね。

実際には、うつ病に対する評価はさまざまな視点から行われます。そう、よくも悪くも評価されるのです。

うつ病事態をマイナス評価するのは本当

まず最初に、うつ病を患ったことに対して会社はマイナスの評価を行います。これは患者だけではなく、そのような病気を生んでしまったことをマイナスに評価するのです。(零細企業や小企業などでたまに見られるワンマン社長の会社は例外です。この場合は、社長の考え方や気分次第で決まりますので、ご注意を)

そうなる前に防ぐことはできなかったのか、なぜ病に落ちてしまう社員が出てしまったのかなどを調べるのです。何より社員は戦力ですから実働部隊が働けなくなると会社の売り上げは下がります。

その点で、まずチームをマイナス評価するのです。

次に、治療に関してうつ病を患った社員にかかるコストを考えます。この時点で、相対的に会社はマイナス評価を下すことになります。なぜなら、「一時的」に会社に貢献できない社員になると認識するからです。

この点は誤解を生みやすいですが、うつ病を患った社員をダメだとか、お荷物だとか考えてマイナス評価するわけではありません。ここ絶対に間違わないでください。

ブラック企業でない限り社員の心身を潰した責任を会社はしっかりと考えます。さまざまな理由がありますが、患者だけが悪いとは考えません。(とはいえ、さまざまな人がいますから嫌な考えを持つ人もいますから注意してください)

ただ、現在ではうつ病に関する情報も広まっており、治療には時間がかかることは周知の事実です。さらに、うつ病を患った人へのストレスコントロールが必要だという認識もあります。

しかし、ストレスコントロールをするということは周りの社員の負担が増えるということでもあり、さらには、治療しながら出社する患者社員には貢献を大いに期待することはできません。

そのため、今後、元気になったときに戦力になるように投資をするという考え方に切り替えるのです。

投資ということは、利益は後からついてきます。そのため、その時点ではマイナス評価となるのです。

実は知らないうつ病のプラス評価

さて、ここまでうつ病をマイナス評価することを説明してきました。では、うつ病はマイナスの側面しかないのか。と元気がなくなってしまった人に朗報です。

うつ病の評価は、プラスになることが多々あります。そのことについて触れていきますね。

うつ病がプラス評価に転じるのは治療という「投資」がうまくいき、「回収」できた時です。ビジネス用語で書くとかなり冷たく感じますが、うつ病を患った社員が元気になり戦力として復帰する時点でプラス評価に転じると認識してもらってかまいません。

うつ病を患った社員を職場に戻すにはイロイロな課題が生まれます。ストレスコントロールを適切に行う方法はどうするか、無理をしている患者をどうフォローするか、短時間勤務を検討するなど日常業務のほかにもやることは増えるのです。

これはチーム全体で取り組む必要があり、うつ病を患った社員が無事戦線復帰するというのは一つのミッションでもあります。そのミッションを見事遂行できたということは大きな結果を出したということになります。

失敗をするのはすべての人共通です。その後、どうリカバリーするかとうのが重要となります。その点、復職が成功するというミッション達成は大きなプラス評価となります。

これは、今後、同じ事象が起きた時に応用がききます。そういう点では一つ上のチームになったといえるのです。このようなチームであればうつ病を患う社員も発生しずらいでしょう。

現在では5人に1人が一生のうちでうつ病にかかるといわれます。そう考えれば、うつ病になっても戦線に復帰できる実績をもつということは会社としても大きなメリットです。

また、うつ病を患った社員もストレスコントロール力が向上します。また、不調になっても再起不能になる前に対処することができるようになるでしょう。これにより、会社に貢献することができるようになるのです。

このようにうつ病を乗り越えることは患者自身にもプラス評価が与えられることはもちろん、チームとしてもプラスの評価をもたらすのです。

「そんなのはプラス評価なんかじゃねぇよ!!」と思ったあなた!あなたはこのうつ病患者の復職失敗事例を見てください。これを読めば復職を成功させることが難しいことがわかりますから。

青空の下家畜のエサとなるほし草を丸めて保管できるようにしている牧場

なぜ、うつ病患者は出世できないといわれるのか

では、巷で言われる「うつ病を患うと出世は諦めた方がいい」というのはどこから生まれたのでしょうか?これは私なりに考えるに以下のようなことが考えられます。

  1. うつ病に対する正しい知識が世に浸透してなかった
  2. うつ病は治らない、もしくは緩解しない病だと信じられてきたから
  3. 昔のうつ病患者は40代後半、もしくは50代で発症する人が多かったから

1、に関しては今は恵まれた世になりました。国が率先して情報拡散しています。厚生労働省では特設HPがあり、うつ病予防から、うつ病を患った人への接し方など様々な情報を開示しています。また、精神科の医師や心理カウンセラーなどの努力のたまものでしょう。

これにより、2、のように治らない、うつ病になったらもう働けないと信じてしまう人も少なくなりました。その甲斐あって、前向きに治療に励む人は増えたと医師から聞いたことがあります。

3、関しては残りのサラリーマン人生の長さに関係してきます。40代後半から、50代でうつ病を患い治療に時間がとられる場合、戦線に復帰する時にはサラリーマン人生は残り少ないです。また、昔は定年55歳だったこともあり復帰しても結果を残すチャンスがほぼありませんでした。

現在では、幸か不幸か65歳まで働くのがフツウです。その点では、会社で結果を残す機会は増えますよね。

出世できると夢を抱いても、治療を焦ってはいけない

ただ、ここで注意してほしいのは焦らないでほしいということ。「そうか。出世するために早く治さなければ」と焦って治療に熱心に取り組む人ほどドツボにはまり治療は長期化することが多いです。

そもそも頑張りすぎるためになる病気です。少し肩の力がぬけているほうが治療がスムーズに進む場合が多いの確かです。

それに出世というものは狙って思い通りにいくものでもありません。時の運が味方しないと、どんなに努力しても出世できないことは沢山あります。そんなときに、平常心でコツコツ次を目指せるかが大事です。

諦めず、コツコツと、やるべきことをやる。そのためにも焦ったりするのはマイナスですからね。

焦りを強めるのは消えない不安だったりします。不安を手なずける12方法不安を抑える周囲の目の捉え方は良いヒントになりますので是非読んでみてくださいね!

まとめ:出世はできるが、それが幸せなことかはしっかり考えた方がいい

このようにうつ病になったからと出世を諦める必要はありません。しっかりと治療し、会社に貢献するという結果を生み続ければ必ず出世はできます。

ただし、出世がなにより大切という時代は終わりました。出世するということは任される責任が大きくなるということです。そうなれば、少なからず負担となることは大きくなります。業務時間も長くなるでしょうし、残業代は管理職になればでなくなります。

高度成長期経済とは違い「やればやるほど結果が出る」なんてことはまずありません。努力しても頑張っても報われないことの方が多くなっています。

そんな世の中では出世がすべてではありません。出世はほどほどにしてプライベートを充実させる人もいます。家族との時間を大事にする人や、自分に時間を割く人もいます。

まずは、自分がどうなったら幸せになれるかということを、もう一度考えてみてください。

考えて考えて、それでも出世したり仕事に一生尽くしたいと思ったら、体を壊さないように仕事に精を出してください。理不尽なことはありますが、結果を出し続ければ会社はしっかりと評価してくれますよ。安心してください。

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著者:モン介

雪の降る地域に住む、のほほんマイペース男子。 寝ることが好きで布団が親友、でも、気持ちい日差しも親友です。 うつ病に苦しみながらも、様々な人の力を借りて何とか克服。 現在は楽しく毎日を過ごしています。そんな経験が同じような苦しみを持つ人の力になれるよう活動します。

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