【知らないと損】精神的に不調の最中にダイエットするのは非常に危険な理由

弱っている人へ
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精神疾患や精神障がいを患うと必ずといっていいほど体重が増えていきます。その結果、多くの人が始めるのがダイエット(減量)。特に治療と同時に行おうとしますよね。ほら、あなたもそうですよね。私もそうでしたよ。

ダイエットするなとはいいません。が、ダイエットは治療と同時にすると損をしやすいです。あなたがつらい思いをしないように本記事を送ります。

治療中のダイエット(減量)をお勧めしない理由

誤解を恐れずいうならばダイエット(減量)とは、身体を飢餓(きが)状態におくことです。大事なのでもう一度いいます。「飢餓(きが)」状態にするんです。

飢餓(きが)状態とは人体の緊急事態です。栄養素が足りない状態ですから。

そんな状態で精神疾患・精神障害の治療をしたとしても苦痛が増えるだけですよね。これが、治療中のダイエット(減量)をお勧めしない理由です。

ダイエットにより起こる弊害4つ

モデル体型を目指したり、急激な減量をしようとすると身体には大きな影響がおきます。それが以下の4つですね。

  • 必要な栄養素が不足する
  • 筋力が低下する
  • 交感神経が優位になりすぎる
  • 摂食障害を患う可能性がある

たぶん、あなたも気づいていますよね。では、詳しく説明していきます。

必要な栄養素が不足する

減量中・ダイエット中というのは身体が飢餓(きが)状態になると言いましたね。単純に食べるものが減るので吸収される栄養素も不足します。

正しい減量というのは、体重の約2-3%ぐらいの重さを毎月落としていくような計画を立てます。また、栄養バランスが大きく崩れないようにし偏食にならないようにするんですよね。

これをやるのはかなりの負担がかかります。食事の準備もそうですが空腹などの食欲との戦いも出てきますので非常にストレスがかかるのです。

すでに精神疾患を患うほどストレスがかかっている状態なのに、さらに負担が増えてしまえば苦しむことは目に見えていますよね。

精神疾患になる人たちは真面目な人がほとんどですから、結果の出ないダイエットに挑戦すると悶え苦しむことは間違いありません。

筋力が低下する

プロボクサーやボディービルダーなど減量のプロが、どんなに管理された減量を行ったとしても起きるのが「筋肉の減少」です。

理由は簡単で、飢餓状態の人がエネルギーを補うためには筋肉を分解するのが一番簡単で効率的だからです。私たちはプロではありません。その状態で減量をすれば筋肉が落ち筋力が低下するのは当たり前ですね。

筋肉というのは身体を動かすためでなくエネルギーや水分の貯蔵庫としての役割も担います。単純にエネルギーの貯蔵庫と思っていいですね。その貯蔵庫が小さくなれば、賢いあなたなら、どんな弊害がおきるかわかるでしょう。

交感神経が優位になりすぎる

エネルギー不足の状態になると人間の身体は危機的状態だという認識をもちます。そうなると人は興奮状態になるように交感神経が優位になるんですね。

交感神経が優位になると身体を休息するのが難しくなります。私たちは薬を飲んで身体が休めるように調整している状況です。それが無理な減量で交感神経を優位にしてしまい相殺することになるんですね。

交感神経について詳しく知りたい人は「交感神経と副交感神経とは」をご覧ください。

摂食障害を患う可能性もある

精神疾患を患っている状態はストレス耐性が非常に低い状態です。それなのにストレスフルなダイエット(減量)をしてしまえば許容範囲を超えたストレスを抱えることになります。

そうなると食に対する意識がどんどん強くなり「食べたいのに食べれない」「食べてはいけな」といった考えが強化されてしまいます。

結果、摂食障害という拒食症・過食症になって身体を壊すことになるのです。

服薬などの治療で太る理由

そもそも服薬で太りやすくなる薬はありますが、薬を飲むだけで太るわけではありません。休養に入り活動量が減っている状態でエネルギーを摂取することで体重が増えていくのです。

長期療養をしている場合だと筋肉量が減っていき基礎代謝量も減ってしまうために、食べる量を増やしていなくても体重は増えやすくなるのです。

またリラックスや心の安定を強めるお薬は副交感神経という消化吸収を促進する神経を優位にしますので、食べたものが栄養となりやすく太りやすいという一面もあります。

本当に必要な減量なのか?

ここまで説明すればわかってくれたと思います。そのダイエット(減量)は本当に”いま”必要ですか?

体調が安定してから減量(ダイエット)するのでも大丈夫なんですよ。今このつらいときに、さらに自分を追い込もうとしていますよね。あなた。もう一度かんがえてください。いまダイエットするのは優先順位が高いですか??

多くの場合が優先順位は低いはずです。

減量も必要なケース

もし標準体重を過度に超えており心臓に負担がかかっているなら減量は必要です。重度の糖尿病を患っている状態で過食が止まらないなら食事制限は必要でしょう。

命にかかわる病気を他に患っているとしたら、減量も必要です。そういう人は減量を「医師の指示のもと」行ってください。

本当に生命に危険が迫っているなら医師からも入院による治療を勧められているはずです。それがあるなら病院という管理された環境で安全に減量をしていきましょう。

どうしても減量(ダイエット)したい人へ

これだけ危ない、デメリットがあると説明しても減量(ダイエット)をしたいあなたへ。あなたの気持ちもわかりますよ。そうですよね。太りたくないですよね。

そんなあなたにおススメするのは「食べるのは減らさない」ダイエットです。

簡単ですよ。身体を動かす減量(ダイエット)です。有酸素運動(散歩やウォーキング、エアロバイクなど)をやるのです。軽度な有酸素運動で散歩のような一定のリズムをきざむものは精神安定にもよいと言われています。

絶対にやってはいけないのは「食べない」ダイエット。どうしても減量(ダイエット)をしたいなら、身体を動かす方法を選んでください。

まとめ:あなたの人生全体を考えてほしい

太るということに過剰に不安を抱く人は沢山います。たしかに太ると魅力が半減したように感じますし人の目も気になりますよね。

ただ忘れないでほしいの太ったからといって、「あなたの価値はかわらない」ということです

もし太ることによって、あなたの価値が減ると信じているなら、あなたの病気の根源はその偏った考え方が原因かもしれません。

人生は長いです。長い目を見れば1年2年くらい太った状態で過ごしても問題はありません。人の価値はスタイルでは決まらないのですから。無理に減量(ダイエット)をしながら治療をすると治るものも治らなくなって長引いてしまいます。

そうならないように、治療中に減量(ダイエット)をしようと思っているなら今一度考えなおしてみてくださいね。

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